『肩の夜間痛に対するアプローチ!』

『肩の夜間痛に対するアプローチ!』

みなさま、こんにちは!

Assessmentコースの講師の加藤です。

療法士の皆さん!

肩の痛みで夜間痛や臥床時痛に悩みはありませんか?

先日、臨床に出ていると看護師さんからこんな相談が来ました

『加藤くんはAさんの担当じゃないけど、ちょとみて欲しいんだけど・・・』

よくよく話を聞いて見ると

  • 担当が1週間休みを取っている
  • 2日間前より夜間や臥床時に肩の痛みを訴えている
  • 整形に受診したがレントゲンでは問題ないと言われた

という相談内容でした。Aさんに対して私が実施した内容を今回はシェアをいいきます!

まずは評価から

最初にすることはまず問診ですね!

問診の結果から

  • 自分で動かしていると痛みはないけど、寝てしばらく経つと痛みが出る

という情報がありました。

この情報を参考に次は臥床時の姿勢を評価した結果

  • 背臥位時に右上腕骨が内旋し、肩甲帯が外転位
  • 肩甲帯とベッドとの間に隙間ができている

とういう姿勢になっていました。

ではなぜ、上腕骨が内旋しているのか?を評価すると

触診の結果

  • 大円筋の筋緊張が更新し、疼痛の訴えあり
  • 小円筋の筋緊張が低下している

と考えられました。

仮説では・・・

以上の評価結果から私は

『おそらく、小円筋と大円筋の筋緊張バランスが崩れ、痛みが生じているのだろう。と評価しました』

アプローチは?

まず、大円筋の筋膜リリースを実施し、さらに小円筋の促通を実施しました。

結果、疼痛は消失し、上腕骨が正中位となりました。

つまり仮説があっていたと確定できました!

次にすることは?

次にすること、それは『なぜ筋緊張のバランスが崩れたのか?』を考えて行く必要があります。

そこでも仮説を立てると『おそらく肩甲帯とベッドの間に隙間があることにより、肩甲骨周囲の筋緊張バランスが崩れたのだろう』となります。

そのため、今度は臥床時に肩甲骨の下にタオルを1枚挟むことにより隙間を埋めました。

結果、1週間経っても夜間痛・臥床時痛は生じていません。

以上のアプローチで大切なのは?

まとめると

『仮説→検証により要因を把握し、それに対して生活の中でできる対策を実施した』

ということです!

ここで大切なのが、仮説→検証のためには

  • 触診ができること
  • 正確なアプローチができること

がポイントとなります。

どうでしょう?肩の痛みん原因を把握するために正確な触診はできていますか?

評価のために触診を学んでみませんか?

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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳

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