「触診」を使って肩甲上腕リズムの評価をつくってみた

「触診」を使って肩甲上腕リズムの評価をつくってみた

こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。

療法士にとって逃れえぬ仕事の一つに「評価」という作業があるのですが、現在、養成校で学ぶ内容だけでは足りなく、臨床でもどかしさを感じることが多いと思います。

例えば、肩関節の評価は養成校にてROMやMMTの測定は教わりますが、肩甲上腕リズムや臼蓋上腕リズムの評価は教わりません・・・

私の場合、この評価ができず

もどかしい!!!

と感じていました。そこで、今回は、触診をベースに肩甲上腕リズムの評価スケールを考えて行きたいと思います。

目次
1 測定したい肩甲上腕リズムとは?
2 どこを触診すればいいのか?
3 評価を作る
4 まとめ

 

測定したい肩甲上腕リズムとは?

単純に「肩甲上腕リズムの評価方法」と考えるといっても、まずは肩甲上腕リズムがどのような動きなのかを確認していきましょう!

肩甲上腕リズムは上肢が挙上に付随して肩甲骨が回旋する連動の現象を言います。

上肢外転30°以上、屈曲60°以上の際に上腕骨の動きに対する肩甲骨の動きが2:1という一定の度合いで動いているとされています。

(参考:基礎運動学

なるほど、この外転30°以上で肩甲骨が動くことが確認できばいいのですね!

でも、臨床では30°から動く人も少ない気が・・・

本当に30°でいいのでしょうか?

若者と高齢者における肩甲上腕リズムの比較によると

高齢者では40°以降の角度において上腕骨と肩甲骨の動きのリズムが一定となった。

とある。

つまり、肩甲骨が30°〜40°の間で動いていることを確認することが大切になりますね!

どこを触診すればいいのか?

さて、では、肩甲骨が動くことを確認するにはどこを触診すればわかりやすくなるでしょう?

この場合、背臥位での評価で考えて行きましょう!

背臥位で内側縁は現実的に言って触りにくいですね・・・

上角はそもそも付着している筋が厚く触れにくい・・・・

背臥位で側方から肩甲骨に触れていく上で最も触れやすい・・・を考えると、外側縁が1番現実的な気もしますね。

下角では筋の厚みもあるのでやはり外側縁が最も確認しやすいと考えます!

評価を作る

では、いよいよ作成して行きましょう!

肩甲上腕リズムを感じるには肩関節外転30°〜40°の間で肩甲骨が動いていくことを感じましょう!

その肩甲骨の動きを感じるのは外側縁がいいでしょう!

つまり、手順を明確化すると

  • 肩甲骨の外側縁を触診します
  • 肩関節外転30°〜40°を他動で動かします
  • 肩甲骨が動くかどうかを確認します

となりますね。

まとめ

いかがだったでしょう?触診と運動学を学ぶことで肩甲上腕リズムの評価を作成することが可能でしたね!

評価ができるようになったら次に必要なのがその評価への解釈です。

療法士活性化委員会では、この評価・解釈を学べる場を用意しております。

Assessmentコースでは骨盤、脊柱、股関節、膝関節、足部、肩関節、呼吸・嚥下の評価・解釈・介入方法をお伝えしております。

この流れで受講していただくことで全身を短時間で評価することが可能となります。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳

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