動作の段階付けができるようになろう!〜四つ這い編〜

動作の段階付けができるようになろう!〜四つ這い編〜

こんにちは、療法士活性化委員会委員長理学療法士の大塚です!
理学療法士大塚久

前回から動作の段階付けに関してのシリーズを始めました。前回は寝返りでしたね?
>>>動作の段階付けができるようになろう!〜寝返り編〜

今回は四つ這いです。

四つ這い位は腹臥位での移動に比べ地面との接地面が手のひらと下腿から足部に限定されるため、移動の効率が向上します。さらに体幹を抗重力位で上肢、下肢(特に骨盤)のみで支持するため骨盤のコントロールを習得していく動作です。

腹臥位と四つ這いの違いは?

腹臥位は地面との接地面が体幹も含めた体の前面ほぼ全てを占めていました。四つ這い位ではそこからon elbow→on handsと上肢の伸展とともに重心が下肢へ移行していき体重の支持が手掌と下腿〜足部のみとなります。。その際に体幹の伸展と骨盤・股関節のコントロールを獲得していきます。

四つ這い位で獲得する機能は?

発達段階で見ると

  • 6ヶ月目:寝返り(背臥位~腹臥位)、ピボッティング、腹ばい、坐位(両手支持)、リーチして把持
  • 7ヶ月目:四つ這い、高這い、ハイハイ、坐位
  • 8ヶ月目:立ち上がり、つかまり立ち、坐位⇔四つ這い

つまり四つ這い位では

  • 上肢の支持
  • 重心の下肢への移動
  • 骨盤・股関節のコントロール

が必要になります。

四つ這い獲得したい機能

手掌での体重の支持、骨盤・股関節の屈曲・伸展のコントロール、前後・左右への重心移動、片手支持でのリーチ動作など

介入方法は?

股関節のモビライゼーション

大腰筋のリリース

肩甲胸郭関節のモビライゼーション

四つ這いでのロッキング運動

四つ這いでのリーチ動作訓練

など

次の段階は?

四つ這いで骨盤のコントロールを獲得したら次は抗重力位での体幹のコントロールです。そのために必要なのが坐位と立位になります。

さいごに

動作の段階付けは片麻痺や小児以外でも応用ができます。大塚自身は整形外科クリニックの外来を担当していた時、歩行が不安定な場合必ず寝返りから確認していました。一見遠回りに見えますが、動作の段階を評価することで効率的にリハビリが進みます。皆さんも是非活用してみてください。
>>>発達から見る動作の回復過程

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>>>大塚久のレターポット

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