こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
“好きこそ物の上手なれ”
もともとインテリアなど、立体的にモノを動かす様子をイメージするのが好きなわたし。
引っ越す予定などありませんが、
よく物件の間取りをネットで眺めたり
インテリアのイメージ画像を見たりしています。
臨床でも、これを活かせる場面がありました。
それは動作を立体的にイメージすることです。
参考書などに書かれている解剖イメージは、平面のものが多くて
肩のように立体的に動く関節が、なかなかイメージできないでいました。
そんなわたしが、肩のうごきを立体的にイメージするために
工夫してきた内容をご紹介します!
どんな風に工夫したのか
まず、はじめから動作をイメージできたわけじゃありません。
「解剖のイメージって、どうだったっけ?」
「運動学…もう忘れちゃったよ…」
「筋の走行って、どうだったっけ!?」
働き始めたころは、こんなことの連続でした。
特に苦手だったのが「肩」の動作でした。
肩の大結節の動き方に、まず注目
肩でいちばん気にしていたのは、肩峰下インピンジメントでした。
肩の屈曲・外転時に、上腕骨の大結節が肩峰にぶつかる現象のことで
「屈曲90°くらいから上に手をあげようとすると
肩の付け根あたりが痛くなる」というものです。
上腕骨の大結節は、回旋筋腱板の4つのうち
棘上筋・棘下筋・小円筋が付着する
「肩がスムーズに動くキーポイント」です。
この大結節が、肩甲骨の先端・肩峰の下をぶつからないように
スーッと通り抜けることができて
肩の外転や90°以上の屈曲動作を痛みなく、
スムーズに行えるようになるんですよね。
もし、うまく通り抜けられずに
繰り返し大結節が肩峰にぶつかっていると、
腱板損傷につながっていきます。
ただ、そもそも
「大結節と肩峰って、近づくもんなの??」
っと、なんとなく大事なポイントであることはわかるけど
骨が動くイメージがなかなか浮かびにくい部分でもありました。
そこで試し続けたのは、
「大結節が動く様子を、動画や骨模型で観察すること」でした。
解剖の教科書に載っているイラストで、まず筋の走行や
大結節と肩峰との距離をイメージして
動画で動く様子を見たり、
実際に骨模型にテープを貼って、プラモデルのように動かして
イメージをふくらませていました。
ちなみに、大結節と肩峰は一般的に
1横指(約1cm)ほど離れていて
これより近いと大結節は肩峰にぶつかりやすくなります。
最近では動画がわりと充実しているので、
検索すると、いろいろ出てきます。
個人的にわかりやすいなっと思ったものがあったので
以下に紹介しますね。
ご興味があれば、ご覧ください。
(中国語ですが、動きのイメージはわかると思います)
https://blausen.com/zh-cn/video/肩關節/
まとめ
解剖や運動・動作のイメージって、わりとイラストのような平面で考えることが多い気がします。
でも、臨床では「立体的」に考えることが大事になってきます。
わたしはもともと「モノの構造をみる」ことが好きだったので、
この特徴をリハビリに活かせると楽しく感じました。
好きなものを仕事にかけ合わせてモチベーションを高めるって、
けっこう大事です。
楽しくないと、そもそも勉強したいと思えませんからね 笑
みなさんはどのような状況のとき、やりがいを感じたり楽しいと感じたりしますか?
仕事に身が入らない……辛い……いまいちやる気が出ない……というときには、
自分の「好きなもの」をひとつでも掛け合わせてみてはどうでしょうか?
リハビリは生活に関わる場。
趣味はかならず活きてきますよ!
- 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
- 寝返りをもっと見れるようになりたい…
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そんなお悩みを解決する講座です。
【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。
【 内 容 】
安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴
座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり
- 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
・肩→肋骨周囲へのアプローチ
・股関節→股関節前面へのアプローチ
わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )
Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。
次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平
【療活講習会一覧】
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