【動作分析に疲れたあなたに】心からおすすめしたい「自分のからだを動かすこと」[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その130~]

こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

 

 

動作分析の 3つ の視点

そもそも、動作分析ってなんなんでしょうか?

文献を参照してみますと…

 

動作分析とは?

事を行おう、としている 身体の動きを分解 して、
それを成立させている成分・要素・側面を明らかにすること

(引用元:木村貞治.理学療法における動作分析の現状と今後の課題.理学療法学.2006.33(7) p.395.)

 

つまり、「動作をはじめる前の動き」に注目するのが
この文献では動作分析、と言われているようでした。

この下にもうひとつ「運動分析」という気になるワードがありました。

 

運動分析とは?

身体が時問の経過につれて、その 空間的位置を変える動きを分解 して、
それを成立させている成分 ・要素 ・側面を明らかにすること

(引用元:木村貞治.理学療法における動作分析の現状と今後の課題.理学療法学.2006.33(7) p.395.)

 

運動分析は「動作をはじめた後の動き」に注目しているようでした。

臨床現場で利用者さん・患者さんのADLを分析したいと思ったら、
この2つの視点を組み合わせることが重要だなっと思いました。


臨床で求められる動作分析に落とし込んで、言い換えてみますと

「ADLに必要な動作を見つける」
「ADLを行うために必要な動作のうち、1つの動作で必要となる動きを見つける」
「1つひとつの動作を連続して、 ADLを行う条件を見つける」

という視点で、動作を観察する必要がありそうです。

ほかのADLにも共通して、

1. どんな動作があるのか抽出すること
2. ある動作に必要な関節の動きを抽出すること
3. 次の動作へスムーズに移行できているかを確認すること

この3ステップを繰り返すことが「臨床で求められる動作分析」の正体
だと言えます。

1,2に注目されがちですが、3がないと「臨床で活用できる動作分析」には
結びつきにくくなります。

自分の からだ で試してみること

では、「次の動作へスムーズに移行できているかを確認すること」を
確認するには、どうしたらいいでしょうか?

オススメなのは、自分のからだで試してみることです。

 

先日、こんな記事が出ていました。

立ち上がり、歩行に必要な下肢の評価についてまとめてみた

この記事では、立ち上がり・歩行に必要な
下肢の動作を抽出しておられました。


(参照元:立ち上がり、歩行に必要な下肢の評価についてまとめてみた

歩くときに、股関節は内外旋の動きを繰り返すと言われています。

この股関節の動きが阻害されると、ぎこちない歩き方となりやすいですが
ふだん股関節の内外旋を意識して歩くことって、そうそうありませんよね?

歩くときの股関節の動きを知ったら、次に

大転子を触診しながら、歩くときに股関節が 内旋 ⇆ 外旋を繰り返す様子を
確かめられると、
「歩くときに、股関節の内・外旋って必要なんだ!!」
っと、なんとなく腑に落としやすくなると思います。

 

つまり身体に関する知識と、動作に対する感覚をすり合わせられると

「どんな動作が必要なんだろう?」
「どうしたら、スムーズに歩けるだろうか?」


問題点を、より具体的に考えやすくなりますよ。

 

まとめ

もし動作分析がうまくいかない・・・というときは
自分の身体を動かしてみましょう。

可能なら、自分が動いている様子を
動画で撮って、あとで見てみることをオススメいたします!

 

あなたと、利用者さん・患者さんが笑って
一緒にリハビリできることを応援します。

 

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Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。

次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平

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