こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
世間では新型コロナウィルスの影響により、緊急事態宣言が出され、不要不急の外出を控えるよう要請が出ています。療法士は医療機関や介護施設に勤務していることがほとんどのため、感染拡大防止のため、不特定の人数が集まり、接触の機会が多くある研修会はまさに3密と言われる場所で避けることが望ましいと考えます。だからと言って学びをやめる必要はなく、目の前の患者さん、利用者さんのために自己研鑽するのは必要だと思います。
当委員会でも学びの機会をなくさないよう、zoomを用いたオンラインでの研修会を緊急事態宣言が出る前の3月7日から開始しております。先週まで4回のオンライン開催を行なったのでその開催報告です。
開催したのは?
- 6日で学ぶ触診セミナーBASICコース第13期3ヶ月目
- 6日で学ぶ触診セミナーBASICコース第14期1ヶ月目
- 【20分で変化を出す】股関節疾患に対する評価とアプローチ
- Assessmentコース第7期1ヶ月目疼痛基礎、体幹・骨盤・股関節の評価とアプローチ法
この4つの講義を開催しました。基本は触診や評価、アプローチなど実技でお伝えするものが多いため正直できるのかどうか開催前まではわかりませんでした。
開催前に想定した問題点
- ネット環境が不安定な場合にどうするか → 配信は固定Wi-Fiのある場所で行い、講習会を録画し、後日期間限定で配信。
- 触診など直接触れて指導することができない部分をどうするか → セルフで行う方法をお伝えし、効果を確認することで触れているかどうかを判断してもらう
- 評価・徒手的なアプローチをどう行うか → 通常お伝えする評価、アプローチと共にセルフエクササイズをお伝えする
- グループワークをどう行うか → ブレイクアウトルームで対応
- タイムラグをどうするか → 回線の速度は対処できないので、反応を逐一確認して講義を進める
- セキュリティ問題をどうするか → 最新のアプリのダウンロード、IDを受講者限定でお伝えし、入室にパスワードを設定
と言ったことを想定し対策をしていました。
実際のオンライン講義は?
想定した回線の不具合などは多少あったものの、想定内。大きな問題はなく開催できました。
オンライン開催で良かったことは
- 実技の際に会場では多くの受講生がいてみたいポイントで実技を見ることができないことがあるが、オンラインでは全員がみたいポイントで誰にも邪魔されずに見ることができる。
- 通常ではお伝えしないセルフエクササイズをお伝えすることができる
- 期間限定ではあるものの、後日動画で確認で確認できるので聞き漏らしなどで焦らず受講できる
と言ったことことが挙げられます。
デメリットは
セルフで触診やエクササイズを行うだけでも十分変化を実感していただけましたが、やはり直接触れてお伝えできない点は不安が残りました。
受講生の感想
この講習会をお勧めする理由を教えてください
- とても分かりやすかったです私は満足でした。
- 基礎が学べる
- すぐに臨床で役立つ技術ばかりであった為
- タイトルの通りに、20分で療法士が考えて、動けるノウハウが詰まった内容になっている
- 疾患、評価、アプローチが、まとまっていたから
- 評価の基本や、心理社会面を踏まえたアプローチが重要なことがわかってよかったです。内容は満足ですがオンラインのため7点にしました。
- 今までは、評価をどのような視点ですれば良いか分からなかったのですが、局所の評価や動作の見方など、分かりやすく説明して下さり、とても勉強になります。
- とてもわかりやすいから
- 評価からアプローチの流れが明確になった。
講習会で解決できたこと、またはできそうな事はありましたか?
- 明日からの臨床で使えそうなことばかりでした。
- 今までの触診の仕方を振り返ることができた
- 曖昧だった触診部位が明確になった
- 林先生のセミナー前告知コラムの通り、その方の日常生活から紐解くことで分かることが多く、初回の関わり方から具体的なビジョンを持って行けそうです。あとは技術。復習と、練習あるのみ、頑張ります。
- 運動療法でのアプローチ
- 歩行訓練をしているのに寝返りができない患者さんに対して、改めて評価をすれば改善しそうな点があると思いました。
- 寝返りや座位、立位なども含めて、動作の中で、その方のやりにくそうなところに着目していきたいと思います。
- 思考過程の流れを学ぶことができた
- また、ADLとの繋がりも理解することができた”
- 評価からアプローチまでを根拠を持って利用者様に提供出来そうです。
どんな人にお勧めしたいですか?
- 触診に苦手意識のある人。
- 触診に困っている方
- 新人理学療法士
- 療活のようなセミナーは私が知る限り少ないです。学習の仕方がわからない方や、改めて整理して体系的に学習し直したい方等に特におすすめしたいです。
- 何をしたら良いのか、分からない人
- 動作分析のポイントと評価の優先順位がわからない人
- 同じように、評価のポイントがわからない方
- 勉強はしたいけど、どこから何を手をつけたらいいか分からない人
- 自分の意見をうまく伝えられない人
- 学校で習った知識や技術をどのように組み合わせて評価・アプローチしていくかを身につけたい人にオススメだと思います。
最後に
会場で講習を行い、直接お伝えすることも大事ですが、臨床に戻ったら自分で対処するしかありません。オンライン講習会では直接し動画できない分、自身で確認することが大切になります。療活では「確認」をとても重視していますのでオンライン講習会は相性が良いのではないかと今回いただいた感想から感じています。もちろん、新型コロナウィルスによる影響が終息したら会場での開催も再開したしますが、オンラインでの参加も選択肢に入れていただけると幸いです。
これからも療法士ひとりひとりの成長のために活動を継続していきます。
療活では患者さん、利用者さんの目的を達成のサポートができる療法士が増えることで療法士自身も、患者さん利用者さんも笑顔になることを目的に活動しています。
あなたも当たり前のことができるようになり「ありがとう」と言われる療法士になりませんか?
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