バランス能力の低下について勉強してみた 〜視覚編〜

バランス能力の低下について勉強してみた 〜視覚編〜

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

理学療法士大塚久

バランス能力の低下について

初回は股関節と足部のストラテジーについてお伝えしました。
>>>バランス能力の低下について勉強してみた 〜股関節・足関節戦略編〜
2回目は内耳神経系についてお伝えしました。
>>>バランス能力の低下について勉強してみた 〜内耳神経編〜
そして今回は視覚についてお伝えしていきます。

視覚情報によって体の位置を認識している

外界にある物体の色、形、運動、テクスチャ、奥行きなどについての情報、物体のカテゴリーについての情報[要出典]、物体の位置関係のような外界の空間的な情報などが得られる。また、自己の運動に関する情報も視覚から得られ、時に視覚誘導性自己運動感覚などを引き起こす原因ともなる
ウィキペディアより引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/視覚

ざっくりまとめると視覚からの情報で体が動いているように感じることもある。ってことが書いてあります。

例えば

登り坂の視覚情報から

足関節を背屈して体を前傾し、坂を登るための体の姿勢を整える

下り坂の視覚情報から

足関節を底屈して体を後傾し、坂を下るための体の姿勢を整える

と言ったことがあります。

この視覚情報と体性感覚情報(深部感覚、足底の感覚情報など)を前庭で統合してバランスをとっています。

姿勢の保持は、視覚情報・体性感覚情報(筋・腱・関節からの情報・足裏の感覚情報など)・前庭系の情報(内耳の三半規管)などをもとに脳が中枢処理を行い、出された指令を骨格筋が実行することでなされます。

引用 eヘルスケアネット 厚生労働省

視覚の評価は?

大きく3つ

  • 対光反射があるか?
  • 注視ができるか?
  • 追視ができるか?

をみてみましょう。

対光反射、注視は多くは中枢の問題。

追視は動眼神経、外転神経、滑車神経などの脳神経のの問題と目の動きとともに重要な頚部の可動性も問題点として挙げられます。

頚部の可動性に対してのアプローチ

頸椎のモビライゼーション

僧帽筋のリリース

胸鎖乳突筋のリリース

斜角筋のリリース

頚部の可動性が低下していると立ち直り反応も出にくくなるので評価してアプローチをしてみましょう。

まとめ

バランス能力の低下、視覚のポイントは

  1. 視覚情報も使って姿勢を決定している
  2. 視覚は対光反射、注視、追視をまず評価してみる
  3. 追視には頸椎の動きも必要

一つ一つ問題を整理しながらリハビリを進めていきましょう!

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