毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
今回はBPSD(周辺症状)が出ている方にどう関わるかを解説してきます。
徘徊は止めるべきか?
まず大前提として考えていていただきたいのが、「徘徊は止めるべきか?」という問題があります。以前はBPSDは「問題行動」と言われていました。そもそもこれは問題行動なんでしょうか?
BPSD(周辺症状)について
BPSDは認知症の中核症状にプラスして何かの要素が組み合わさることによって現れるものです。最近では周辺症状ではなく、心理症状と言われています。なのでその人にとってはごく当たり前のことです。
例えば
記憶力、見当識が低下している状態で、新しく施設に入所したとします。入所したときはそのことを覚えていますが、1時間後入所したことを忘れてしまっていたら、おそらく出口を探して動きまわると思います。これが記憶力、見当識の低下という中核症状に環境の変化という要素が組み合わさったことによって起こる徘徊です。
これは介護者からみると徘徊ですが、本人いとっては出口を探しているだけです。これを問題行動だと言って止めようとすると抵抗するのは当たり前です。
ここで大事なのが情報収集と観察です。
情報収集として性格、好きなこと、嫌いなこと、生活歴など人となりを情報収集しましょう。
そして観察です。施設でどんな状況で生活しているかを観察します。今の生活で何をやっているのか、何によって機嫌が悪くなるか、機嫌が良くなるかを観察しましょう。
この情報収集と観察を常に行い、相手の反応を見るようにしましょう。
一番大事なことは相手の立場になること
そして一番大事なのが相手の立場になって考えてみることです。介護側からみると問題行動でも、本人からしたら普通のことかもしれません。まず「なぜそれをやっているのか?」を考えてみましょう。
まとめ
BPSDが出ている方とどう関わるか?について from リハコヤ
- BPSDは中核症状に環境因子が加わって起こる
- 情報収集と観察を徹底する
- 相手の立場になってなぜそれをやっているのか?を考える
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