コアユニットについてfrom リハコヤ

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

本日はコアユニットについてお伝えしていきたいと思います。

 

 

ローカルマッスルとグローバスマッスルとは?

 

 

ローカルマッスルはインナーマッスル、グローバルマッスルはアウターマッスルとも言います。

関節が安定するから筋力が発揮でき、筋力が発揮できるから動作が安定します。ローカルマッスルは姿勢の保持や関節の安定性に寄与し、グローバルマッスルは関節を動かす(=筋力を発揮する)ことに寄与します。

なので、動作が安定していないとき、筋力を見る際にはローカルマッスルとグローバルマッスルを区別して考えます。

そして、筋力が低下している場合はローカルマッスルから順に促します。

 

 

体幹の解剖学

 

体幹の解剖学を確認していきましょう。

 

 

皮膚をめくり脂肪組織を取り除くと外腹斜筋、内腹斜筋、腹直筋、腹横筋の順に筋が存在します。これらの筋をめくると内臓があり、その下に腸腰筋が存在します。このようにどの筋が表層にあり、どの筋が深層にあるのかをイメージできるようになると良いと思います。

 

 

コアユニットとは?

 

 

コアユニットは横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋の4つの筋から成ります。これらの筋が全て働くことによってしっかりと腹圧を高めることができます。

 

コアユニットによって安定した体幹の条件ができます。

 

 

安定した体幹の条件とは?

 

 

『腹腔内圧が体幹伸展筋力を補助し、体幹安定性を高めると言える。』

 

空のペットボトルを想像してみてください。空気が沢山入っているものは上から潰そうとしてもなかなか潰れません。しかし、空気があまり入っていないペットボトルを上から押すと、簡単に潰れてしまいます。

体幹も同じで、しっかりと腹圧を高めることが重要です。

 

 

体幹の評価法とは?

 

 

体幹の評価には前方リーチングが有効です。

前方リーチングをすると優位的にコアユニットを高められるという文献があります。

 

 

横隔膜の促通方法は?

 

 

横隔膜の促通方法は、胸部と腹部の両方に手を当て、この両方が同じ膨らみになるように息を吸い、ゆっくりと吐いていきます。

これにより肋骨が動くため、横隔膜が促通されます。簡単にできるので自己トレでも導入しやすいものです。

 

 

骨盤底筋の促通方法は?

 

 

骨盤底筋の促通方法は、今までは女性は膣を締めるイメージ・男性は睾丸をあげるイメージ、またはおしっこを我慢するイメージで力を入れてくださいとお伝えしていました。しかし、骨盤底筋は肛門を締めるように力を入れると優位的に働くという文献がありますので、そのように伝えて力を入れてもらい10秒キープします。

 

 

多裂筋の促通方法は?

 

 

腰部多裂筋は骨盤の前後傾でも優位的に働きますが、骨盤前後傾が難しい方には背臥位で腰部多裂筋に触れ、その手を押し返すように力を入れてもらいます。

 

 

腹横筋の促通方法は?

 

 

腹横筋を促通することにより、関連して骨盤底筋も働くことがわかっていますので、腹横筋の促通も合わせて行いましょう。

 

 

まとめ

 

コアユニットについて

1. ローカルマッスルは姿勢の保持や関節の安定性に寄与し、グローバルマッスルは関節を動かす(=筋力を発揮する)ことに寄与するので、筋力を見る際にはローカルマッスルとグローバルマッスルを区別して考える。

2. コアユニットは横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋の4つの筋から成り、これらの筋が全て働くことによって腹圧を高めることができます。

3. 前方リーチングをすると優位的にコアユニットを高められるので、体幹の評価には前方リーチングが有効である。

 

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