毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は横隔膜の訓練についてお話ししていきます。
安定した体幹の条件とは?
腹腔内圧が体幹伸展筋力を補助し、体幹安定性を高めると言われています。
ペットボトルが膨らんでいる状態を腹腔内圧が高まっている状態、潰れている状態を腹腔内圧が高まっていない状態とします。これらペットボトルを上から押すと、膨らんでいるペットボトルはなかなか潰れませんが、潰れているペットボトルは簡単に潰れてしまいます。
人間の頭部は女性で5kg、男性で6〜7kgあると言われています。腹腔内圧が高まっていない状態で頭部の重さを支えるのは難しいですよね。そのためにも腹腔内圧を高めることが重要だと考えられます。
コアユニットとは?
腹腔内圧を高めるためにはコアユニットが大事です。コアユニットは横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋の4つの深層筋です。
それぞれの筋の走行を想像してみてください。これらの4つの筋が腹部を包み込んでいるのが想像できたでしょうか?
これらの4つの筋が働くことで腹腔内圧を高めることができます。
横隔膜の促通の仕方は?
では、横隔膜の促通の仕方をお伝えしていきます。
背臥位で膝を立て、胸部と腹部に手を当てます。腹部と胸部が同じくらい膨らむように息を吸い、腹部と胸部が同じくらい凹むように息を吐きます。
この運動ができるようになると、肋骨のコントロールができるようになるので、横隔膜をしっかり動かすことができるようになります。
これはOKCでの運動になるので、この運動ができるようになったら、次にCKCでの運動をしていきます。
CKCでの横隔膜の促し方は、前方リーチや四つ這い位で手や足を挙げるなどがあるので、そのような方法でコアユニットを促通してみてください。
これらの運動はそもそも肋骨がしっかり動いていることが重要なので、まずはモビライゼーション等で動かしやすい状態にしてから運動をすると、より効果的になります。
まとめ
横隔膜の訓練
1. 腹腔内圧を高めるためにはコアユニット(横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋)が大事である。
2. 横隔膜のOKCでのエクササイズは、背臥位・膝立て位、胸部と腹部に手を当てたまま、その手が同時に動くように呼吸を繰り返す。CKCでのエクササイズは、前方リーチや四つ這い位で手や足を挙げる。
3. 促通を行う際は、動かしやすい状態にしてから行うことでより効果的になる。
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