毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は解剖学の勉強方法についてお伝えします。
触診を向上させるためには?
療法士活性化委員会のセミナーでもお伝えしていますが、Andre’e Aubinらは触診の技術の向上方法について、
1.セラピストが快適と感じる位置を取れていること
2.解剖を3Dでイメージできていること
3.組織とコンタクトする深さを知ること
4.何に、何のために触ろうとしているのか目的を明確にすること
5.触診のポイントと関連する箇所の動きを確かめること
6.上記5段階を最適化できるよう微調整を行う
7.評価または徒手的介入へ移行する
以上の7段階を経ることで向上すると述べています。
原著
The seven-step palpation method: A proposal to improve palpation skills
International Journal of Osteopathic Medicine (2014) 17, 66e72
本日は「2.解剖を3Dでイメージできていること」「3.組織とコンタクトする深さを知ること」に着目していきたいと思います。
解剖を3Dでイメージするためには?
解剖を3Dでイメージするためには絵を描きましょう。
例えば、肩甲骨の絵を矢状面、前額面から描いてみましょう。
前額面の絵は比較的イメージしやすいと思います。矢状面の絵では、肩甲棘より上部が角度を成しているところまで描けているでしょうか?
肩甲骨を描いたら、次に棘上筋、棘下筋を書き入れてみましょう。そして更に、僧帽筋を書き足してみましょう。
このように描いていくと、それぞれの筋がどれくらい隣接しているのか、筋がどのような走行をしているのか、どの筋が重なっているのかなどイメージすることができます。
組織とコンタクトする深さを知るためには?
解剖を3Dでイメージできるようになると組織とコンタクトする深さを知ることができます。
例えば、体幹の解剖学をイメージしてみましょう。体幹の筋は深部から腸腰筋、腹横筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋となっています。
このように体幹を3Dでイメージすると、腸腰筋を触診する際に腸腰筋がどのような位置のどれくらいの深さにあるのか、コンタクトする深さを知ることができます。
組織とコンタクトする深さを知るためには解剖を3Dでイメージすることが大切であり、解剖を3Dでイメージできるようになるためには絵を描いてみることが大切です。
様々な部位の骨・筋の絵を描いてイメージの確認をしてみましょう。
まとめ
解剖学の勉強方法ついて
1. Andre ́e Aubinらが述べている触診の技術の向上方法の中に、「解剖を3Dでイメージできていること」「組織とコンタクトする深さを知ること」がある。
2. 解剖を3Dでイメージするためには絵を描く。
3. 組織とコンタクトする深さを知るためには解剖を3Dでイメージする。
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