毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日も起き上がりの動作分析についてお伝えします。
前回の記事はこちら↓
起き上がりの第4相について
起き上がりの第4相は、on elbowからon handになるところです。このときに必要な要素は前腕の安定性と手関節の安定性です。
もう少し詳しく見ていきましょう。
起き上がりの第4相では、小指球で上体を押し上げながら、長座位の支持基底面内に身体重心を移動させます。このとき、小指球を基部に前腕〜上腕〜肩甲骨のアライメントが連結され、安定していることが重要です。
この連結を安定させる筋肉が上腕三頭筋です。
上腕三頭筋について
前回もお話ししましたが、上腕三頭筋内側頭の深層部は、関節筋として肘関節後方関節包へ進入します。そのため、前腕〜上腕〜肩甲骨のアライメントの連結を安定させるので、起き上がりの第4相において重要な役割を担っています。
なので、起き上がり時にon handが上手くいかない場合には、手関節のROMやMMTのほかに上腕三頭筋にも注目してみましょう。
また、前回と重複しますが、上腕筋と上腕三頭筋は隣り合う筋肉であり、その滑走性が低下するとそれぞれの作用が十分に発揮できなくなりますので、筋間にも注目してみましょう。
次回は手関節についてお伝えします。
まとめ
起き上がりの動作分析③
1. 起き上がりの第4相に必要な要素は前腕の安定性と手関節の安定性である。
2. 起き上がりの第4相では、小指球で上体を押し上げながら、長座位の支持基底面内に身体重心を移動させる。
3. 前腕〜上腕〜肩甲骨のアライメントの連結を安定させる上腕三頭筋は、起き上がりの第4相において重要な役割を担っている。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
↓ ↓ ↓
リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」