毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は反射検査についてお伝えします。
反射とは?
反射とは、感覚受容器から求心性神経によって伝えられた刺激が、中枢神経のある部位で切り替えられて、遠心性神経に伝達され、効果器に反応を表す現象である。
反射検査は、反射の一連の流れから受容器や神経経路、中枢神経系に起こっている変異を推察しようとする診断的な意義が大きいです。
反射検査の種類は?
反射検査には、表在反射、深部反射、病的反射、臓器反射があります。
私たち療法士が用いる反射検査は深部反射です。
深部反射検査とは?
深部反射検査は、骨格筋の腱を叩いて筋を急激に伸長したときに、刺激された筋自体が収縮します。単シナブス反射であり、介在ニューロンが存在しません。
反応が出現する時間が短く、反応は刺激された筋と同じ筋に出現することが特長です。
深部反射検査が亢進の場合は錐体路障害が疑われ、減弱あるいは消失の場合は反射弓の障害が疑われます。
深部反射の注意点は?
深部反射検査をする際の注意点は、左右差を比較すること、他の反射や感覚検査などの結果を合わせて総合判断すること、対象部位をできるだけ脱力してもらうこと、検査する筋は適度な伸長を保つようにすることなどがあります。
特に左右差を比較することが重要ですので、頭に入れておきましょう。
病的反射とは?
病的反射とは、皮膚または筋・腱への刺激によって正常者にはみられない反応が出現するものであり、反応の出現は病的意義、特に錐体路障害を意味することが多いです。
打腱器の選び方は?
打腱器を選ぶ際のポイントは、持ち手が平たいものを選ぶことです。
持ち手の部分に感覚検査をするための針や筆などが入っている持ち手の丸いものもありますが、それではスナップが効かせにくくなるので、平たいものを選ぶと良いです。
また、ハンマーの部分がある程度重さのあるものを選ぶと、さらにスナップが効かせやすく余計な力を入れずに深部反射検査を行うことができます。
ぜひ臨床に活かしてみてください。
まとめ
反射検査について
1. 反射検査は、反射の一連の流れから受容器や神経経路、中枢神経系に起こっている変異を推察しようとする診断的な意義が大きい。
2. 深部反射検査をする際の注意点は、左右差を比較すること、他の反射や感覚検査などの結果を合わせて総合判断すること、対象部位をできるだけ脱力してもらうこと、検査する筋は適度な伸長を保つようにすることである。
3. 打腱器を選ぶ際には持ち手が平たく、ハンマー部分にある程度重さのあるものを選ぶ。
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