毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は足部への介入のポイントについてお伝えします。
理学療法士の方は足部に対してアプローチする機会が多いと思います。
作業療法士の方もADL指導する上で足部に注目していただきたい部位です。
足部の安定性について
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トラス機構とは、アーチ(足弓)を構成する骨、関節、靭帯と足底筋膜が作る三角形のことで、足部接地時の衝撃緩和と合理的な荷重の支持に役立っています。
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アーチには内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つがあります。
内側縦アーチは後脛骨筋、前脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋が、外側縦アーチは長短腓骨筋が重要です。
横アーチは後足部レベル、楔状骨レベル、中足骨レベルに分類されます。中足骨レベルでは母趾内転筋横頭、楔状骨レベルでは長腓骨筋、後足部レベルでは後脛骨筋が重要です。
これらをまとめると、アーチを形成する上で重要となるのは後脛骨筋、長腓骨筋、足底の屈筋群です。これらの筋の評価を行い、アプローチしていくことが大切です。
足底筋へのアプローチ方法とは?
ここでは後脛骨筋と長腓骨筋により効かせるカーフレイズ(爪先立ち/かかと上げ)について伝えします。
股関節内旋位で爪先立ちをすると小趾側に荷重がかかり後脛骨筋に、股関節外旋位で爪先立ちをすると母趾側に荷重がかかり長腓骨筋により効かせることができます。
ただ爪先立ちといっても、少し肢位を変えるだけで目的とする筋が変わってきます。
ぜひ臨床に活かしてみてください。
まとめ
足部介入のポイント
1. トラス機構とは、アーチ(足弓)を構成する骨、関節、靭帯と足底筋膜が作る三角形のことで、足部接地時の衝撃緩和と合理的な荷重の支持に役立っている。
2. 足部の安定性のためにはアーチが重要であり、アーチを形成するためには後脛骨筋、長腓骨筋、足底の屈筋群がポイントである。
3. カーフレイズは股関節を内旋位にすると後脛骨筋に、外旋位にすると長腓骨筋により効かせることができる。
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