毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は療法士の新人教育のポイントについて、前回の続きをお伝えします。
前回の記事はこちら↓
カルテの書き方について
新人さんが悩むポイントのひとつに、カルテの書き方があります。
カルテの書き方は、情報を整理するためにSOAPで書くと良いでしょう。
S:主訴
「○○ができない」「○○が痛い」「歩けない」などです。ここにNeedを書く場合もあります。
O:評価
ここには評価結果だけを記載します。
A:問題点
主訴に対して評価をした結果、何が問題点になり得るのかを整理します。
P:プログラム
問題点を踏まえた上でプログラムの内容を記載します。
SOAPを使用するとカルテを記載しやすいだけでなく、内容が整理されるのでおすすめです。
そして、SOAPで記載することで教育側にもメリットがあります。それは、カルテでかけていない箇所が、新人さんの苦手なポイントであるということです。
主訴が書けていなければ問診やコミュニケーションが苦手であり、評価が書けていなければ評価項目を挙げることが苦手もしくは何を評価して良いのかわからない状態である可能性があります。問題点が書けていなければ統合と解釈が苦手であり、プログラムが書けていなければプログラム立案の引き出しが少ないのかなと予想することができます。
サマリーの書き方について
サマリーや計画書も、新人さんが悩むポイントのひとつです。
サマリーは申し送り、つまり療法士に向けて書くものであり、計画書は患者さん・利用者さんやそのご家族にお渡しする書類です。
業務のために書くのではなく、誰のために作成している書類なのか、目的を明確にしましょう。また、患者さん・利用者さんがなぜリハビリを受けなければいけないのか、テーマを絞って書くことで書類の作成が楽になります。
サマリーは評価結果の数字をただ書くよりも、その方がどのような人なのかを紹介するように書くことがポイントです。
ぜひ臨床に活かしてみてください。
まとめ
療法士の新人教育のポイント②
1. カルテはSOAPで書くと記載しやすく、情報が整理される。
2. 教育側は、新人さんにカルテをSOAPで書いてもらうことで、新人さんの苦手なポイントを把握することができる。
3. サマリーや計画書は、誰のために作成している書類なのか、目的を明確にすることでわかりやすい書類になる。
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