療法士の新人教育のポイント③ from リハコヤ

療法士の新人教育のポイント③

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

本日は療法士の新人教育のポイントについて、前回の続きをお伝えします。

 

前回の記事はこちら↓

療法士の新人教育のポイント from リハコヤ

療法士の新人教育のポイント② from リハコヤ

 

 

問診の方法について

 

今回は新人さんが苦手のひとつである問診の方法についてお伝えします。

 

臨床では機能を改善することを目的とした内容を実施することもありますが、私たちの仕事は機能改善ではありません。最終的には患者さん・利用者さんのQOLを上げる必要があります。

 

例えば、「歩けない」が主訴である場合、なんのために歩きたいのかを掘り下げて聞いていくと、病院にスムーズに行けるようになりたい、ということが目的であることもあります。それならば、車椅子を使用することも一つの手段です。

 

このように、QOLを高めるためには、機能以外に何を診ていけばいいのか、そのためにはどうすればいいのか、というのを考えていくことによって主訴を掘り下げていくことができます。

 

何がしたいのかではなく、何のためにそれがしたいのかを聞いていくことによって、機能訓練をするのか代替手段を探すのか、方針が変わってきます。

 

 

主訴を掘り下げるための方法とは?

 

「何かお困りのことはありませんか?」と聞いて、具体的な内容が答えられる方と難しい方がいると思います。しかし、私たち療法士は具体的な内容が聞き出せなければ適切なリハビリを処方することができません。

 

そのようなときは、オープンクエスチョンからyes/noで答えられるクローズドクエスチョンに変えてみましょう。

「おでかけするときにお困りのことはありませんか?」「ご自宅のトイレはスムーズにできていますか?」など、生活の場面が想像できるような質問をしていきます。

いくつか質問をしていく中で「NO」を見つけたら、そこから少しずつ掘り下げていくことで、その方が困っていることを聞き出すことができます。

 

 

患者さん・利用者さんの主訴を掘り下げて聞けるように練習していきましょう。

 

 

まとめ

 

療法士の新人教育のポイント③

1. 問診の際、主訴は掘り下げて聞く。

2. 主訴を掘り下げて聞くことにより、今後機能訓練をするのか代替手段を探すのかなど、リハビリの方針が変わる。

3. オープンクエスチョンで主訴が出にくい場合は、クローズドクエスチョンに変えて、患者さん・利用者さんが困っていることを聞き出す。

 

 

オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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