みなさんこんにちは。作業療法士の仲田です。今回は、病院の診察までの待ち時間が長い理由について、医療現場の実情をお伝えしていきます。患者さんやご家族から「なぜこんなに待たされるの?」と質問されたことはありませんか?この疑問に対して、医療従事者として適切に説明できるよう、わかりやすく解説します。
実際にZoomのナイトセミナー「OTしゃべり場」というADLなどを話し合う場で出てきた会話を一部お伝えしていきます。
理由1:診察時間のバラつきと患者数の多さ
理由2:検査・会計などの工程が多い
理由3:医療体制と医師不足の現状
緊急対応が待ち時間に与える影響
病院の待ち時間が長くなる主な理由
- 診察時間の個人差 – 数分で終わる方から30分以上かかる方まで様々で、時間の予測が困難
- 多段階の検査プロセス – 採血、レントゲン、心電図など各部署での順番待ちが発生
- 大量の患者数 – 一人の医師が午前中に50~100人を診察することも
- 医師不足の深刻化 – 美容整形への転向などで病院勤務医が減少傾向
- 緊急対応の優先 – 救急搬送や急変患者への対応で外来が中断
- 会計・処方の時間 – 電子カルテ確認や薬剤師チェックに時間が必要
まとめ
- 一人ひとりの診察に時間がかかる
患者さんの状態や相談内容によって診察時間が大きく異なり、予約時間通りに進まないことが多い - 検査・会計などの工程が多い
診察前後に複数の部署を経由する必要があり、それぞれで待ち時間が発生する - 医療体制と緊急対応の影響
医師不足や緊急患者への対応により、外来診療が予定通り進まない場合がある
いかがだったでしょうか。視野が広がり少しでも役に立てたのなら幸いです。患者さんやご家族から待ち時間について質問された際には、これらの背景を丁寧に説明することで、医療現場への理解を深めていただけるはずです。
作業療法士として更なるスキルアップを目指す方へ
療法士活性化委員会では、理学療法士・作業療法士の皆さんの臨床の悩みや技術向上をサポートするためのセミナーや講座を多数開催しています。患者さんやご家族とのコミュニケーション力も含めた包括的なスキルを学びませんか?