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膝関節伸展の条件について
膝関節はOKCのときとCKCの時で伸展をするための条件は異なります。今回ふれるのはSHM(終末強制回旋運動)についてお話していきます。
SHMは膝関節伸展時、脛骨が5度外旋するというものです。この外旋運動により膝関節が骨性に荷重できるようになり伸展が出るようになります。
SHMが起きるのはなぜか?
- 大腿骨の形状:外側上顆と内側上顆の長さを比べると内側上顆の方が長いです。そうすると関節面の運動が内側のほうが長いため、最終的に脛骨が外旋します。
- 前十字靭帯の伸長:前十字靭帯は膝関節伸展で緊張します。そして緊張すると外旋方向に脛骨を引っ張り外旋します。
- 外側広筋の張力:大腿四頭筋の筋力は外側広筋の張力が強く、最終域で外旋方向に引っ張ります。
OKCでの膝関節の伸展はこのSHMがあるかどうかが重要になります。
立位での膝関節伸展は?
立位でもSHMは重要ですが、荷重位では脛骨が動かず、大腿骨が内旋することによってSHMが起こります。つまり、立位での膝関節伸展するためには大腿骨が内旋することが必要になってきます。
そのため、股関節の内旋のROMを確認し、可動域を確保することが立位での膝関節伸展に必要な条件となります。
まとめ
立位での膝関節伸展の条件について
- SHMの評価が大事!
- OKCでは下腿の外旋が必要
- CKCでは股関節の内旋が必要!
膝関節は中間関節なので立位では股関節、足関節の影響を受けます。膝関節だけでなく、下肢を全体で評価するのが大事になります。
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