毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
関節可動域運動で正しいのはどれか。
1. 筋収縮を伴ってはならない。
2. 意識障害がある場合は行わない。
3. 運動麻痺の改善を目的として行う。
4. 拘縮の予防・改善を目的として行う。
5. 深部感覚障害がある場合は行わない。
解答
4
解説
関節可動域訓練の目的は
- 非活動性によっておこる拘縮の防止、及び改善
- 固有受容器を刺激することによる運動覚、位置覚の再教育
- 関節を動かすことによる関節機能の正常化
- 肢位の変化による血流の改善
- 筋の短縮の防止、および改善
- 日常生活動作能力の改善
などがあります。
方法
- ポジショニング・シーティング
- 他動運動
- 自動介助運動
- 自動運動
肢位
- 重力除去位
- 抗重力位
となります。
これを問題文に当てはめると
- 筋収縮を伴ってはならない。
→自動運動でもオッケーなのでこれは間違い - 意識障害がある場合は行わない。
→意識障害があっても拘縮の予防に行うので間違い - 運動麻痺の改善を目的として行う。
→可動域運動自体に麻痺の改善の効果はないので間違い - 拘縮の予防・改善を目的として行う。
→正解です。 - 深部感覚障害がある場合は行わない。
→固有受容器への刺激になるので間違い
なので正解は4になります。
これを臨床で活かすには?
関節可動域訓練は単純に拘縮の予防だけでなく認知、神経、運動器に様々な効果が期待できます。
そしてそのバリエーションも
運動の方法
- ポジショニング・シーティング
- 他動運動
- 自動介助運動
- 自動運動
肢位
- 重力除去位
- 抗重力位
運動の種類
- 開放的運動連鎖
- 閉鎖的運動連鎖
を組み合わせると相当数の運動をカスタマイズできます。
ぜひ基本の動きを理解して様々な場面で活用してみてください。
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