毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
筋と足への作用との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
- 足の長母指伸筋背屈
- 後脛骨筋内がえし
- 前脛骨筋外がえし
- 第三腓骨筋底屈
- 長腓骨筋背屈
解答
1,2
解説
長母指伸筋
起始:下腿骨間膜、腓骨中央内側
停止:母指末節骨底、基節骨底
作用:母趾の伸展、背屈
後脛骨筋
起始:骨間膜の後面上部1/2とそれに隣接する脛骨と腓骨
停止:舟状骨、内側・中間・外側楔状骨、第2〜5中足骨底
作用:底屈、内返し
前脛骨筋
起始:脛骨上方1/2外側面、下腿骨間膜上方2/3前面、下腿筋膜
停止:内側楔状骨、第1中足骨底面
作用:背屈、内返し
第三腓骨筋
起始:腓骨頭の前方下部1/3
停止:第5中足骨底
作用:背屈、外返し
長腓骨筋
起始:腓骨頭と腓骨外側上方2/3
停止:内側楔状骨の外側、第1中足骨底
作用:底屈、外返し
なので、問題文にある作用と照らし合わせると1、2が解答となります。
これを臨床で活かすには?
筋肉の起始と停止、作用を知ることでできることの一つに運動療法があります。例えばと特定の筋肉を
- 弛緩させたい→起始と停止を近づける
- 伸長させたい→起始と停止を遠ざける
- 筋力強化をしたい(求心性)→起始と停止を近づけながら収縮する
- 筋力強化をしたい(遠心性)→起始と停止を遠ざけながら収縮する
といったように生かすことができます。
合わせて動作の中で特定の筋肉がどのように動いているかを分析できるようにしましょう。
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