毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
今週はご質問いただいた
「立ち上がるときに肘掛けのところを押して立つのと、どこにもつかまらずに立つのどちらがいいのでしょうか?」
についてお答えしながら立ち上がりについてお伝えしていきます。
立ち上がりとは?
そもそも立ち上がりとは移動手段です。
何か物を取りたい、その目的物が手の届かない高い位置にあった場合はそこに届かせ流ように立ち上がります。これは立ち上がりに関わらずどの動作、寝返りでも、起き上がりでも、歩行でも変わりません。動作には必ず目的があり、その目的の方向に移動するのが手段になります。
移動とは?
今ある支持規定面から新しい支持規定面に荷重をしていくことです。つまり支持規定面を目的の方向に変化させていくことが移動です。
立ち上がりでは座面で作られた支持規定面から足部で作る支持規定面に前方へ重心を移動させます。
ということは前方へ移動する立ち上がりが生理的に効率的な立ち上がりとなります。逆に後方重心での立ち上がりでは効率が悪く立ち上がりが難しくなります。
どうやったら前方移動できるか動作分析をする
対象者の立ち上がりを効率的にできるようにするため動作分析をしてみましょう。立ち上がりではその動作を3層に分けて分析します。
1層目:骨盤は前傾できているか?
2層目:離殿ができているか?
3層目:膝関節が伸展できているか?
を分析します。
3層のうちでどこができないかを分析し、できない層に必要な要素を評価しましょう。例えば1層目の骨盤前傾ができなのであれば
- 股関節の可動域
- 股関節屈曲筋の筋力
- 股関節伸展筋の遠心性収縮
- 座面、足部の安定性
- 体幹、頭部の安定性と運動性
などを評価していきます。
この流れでいくと動作分析→評価→介入の流れになります。
まとめ
立ち上がりについて from リハコヤ
- 立ち上がりは移動手段である
- 3層に分けて分析する
- 必要な要素を評価して介入する
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
↓ ↓ ↓
リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」