毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は下腿三頭筋の筋力訓練の注意事項についてお伝えします。
臨床において、前脛骨筋、下腿三頭筋、腸腰筋、大腿四頭筋、大殿筋、ハムストリングスなど、抗重力筋や姿勢補助筋を鍛えることが多いと思います。
その中で下腿三頭筋を鍛える際、ヒラメ筋を鍛えたいのか、腓腹筋を鍛えたいのか、分けて考えていますか?
座位と立位では、ヒラメ筋と腓腹筋どちらが鍛えられているでしょうか?
腓腹筋は二関節筋なので立位でははたらきますが、座位でのかかと上げでははたらきにくくなることが考えられると思います。
そこで本日紹介する文献がこちらです↓
こちらの研究では、腓腹筋は立位より座位の方がはたらきにくいということが言われています。ヒラメ筋は、有意差はないものの座位の方がややはたらきやすくなっています。
腓腹筋を鍛えたいのかヒラメ筋を鍛えたいのか、臨床では分けて考えて欲しいと思います。
例えば、起立動作で使われるのは腓腹筋です。二関節筋によって膝関節・足関節を安定させた状態で座位から立位になることができます。
では、着座のときはどうでしょうか。
着座の際の足部の安定性にはヒラメ筋の方がはたらきます。
起立の練習をしたいのか、着座の練習をしたいのか、それだけでも腓腹筋・ヒラメ筋どちらを鍛えるのかが変わってきます。
どちらを鍛えるのかを明確にし、その後立位でおこなうのか座位でおこなうのか等を考えていきましょう。
このように、しっかりと目的を持って患者さん・利用者さんにアプローチをしていきましょう。
まとめ
下腿三頭筋の筋力訓練の注意事項
1. 腓腹筋は立位の方がはたらきやすく、ヒラメ筋は座位の方がはたらきやすい。
2. 起立動作では腓腹筋、着座ではヒラメ筋の方がはたらく。
3. 腓腹筋とヒラメ筋どちらを鍛えたいのか目的を明確にする。
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