毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
感覚機能について正しいのはどれか。
- 聴覚路は上側頭回に至る。
- 視覚路は内側膝状体を通る。
- 深部覚は脊髄視床路を上行する。
- 痛覚は脊髄内で後索を上行する。
- 味覚は副神経を経由して伝わる。
解答
1
解説
聴覚の伝導路
有毛細胞→蝸牛神経→蝸牛神経核→交叉→外側毛帯→下丘→下丘腕→内側膝状体→側頭葉上側頭回
視覚の伝導路
視細胞→視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→一次視覚野
深部覚の伝導路
マイスネル小体やパチニ小体などの感覚受容器→後索(脊髄)→後索核(延髄)→上半身:薄束・下半身:楔状束→反対側に交叉→内側毛帯→視床→内包→体性感覚野(中心後回)
痛覚の伝導路
感覚受容器→後根→後角→交叉→側索→視床→内包→体性感覚野
味覚の伝導路
味蕾、味細胞などの感覚受容器→顔面神経、舌咽神経→孤束核→視床→味覚野
なので解答は1になります。
これを臨床で活かすには?
脳に伝わる上行路、下行路はそれぞれ通り道と役割が決まっています。これを理解することでどの経路で問題が起きているかを推察することができるようになり、それぞれに対する介入方法を考えられることができるようになります。少しややこしい部分ですがぜひ覚えるようにしてみてください。
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