『変形性膝関節症の介入のその前に、、、』

膝関節

みなさんこんにちは、療活の林です。

今回は変形性膝関節症に着目してお伝えしたいと思います。


そもそも変形性膝関節症の方ってどのくらいいるの?


変形性膝関節症は日本では約1.200万人存在し、その内要治療者は約700万人といわれ、新たな変形性膝関節症の患者が年間90万人発生していると報告されています。1)より

つまり、私たち療法士が診ることが多い疾患の一つだと予測されます。
皆さんも病院、施設、クリニック、訪問リハビリなどで1人は変形性膝関節症の方を担当していませんか?


実は脳卒中後のリハビリにおいても、変形性膝関節症は関連する


ある報告によると

膝の伸展筋力が低下するほど立位時の両足圧中心累積移動距離が大きくなっていた。2)より

脳卒中患者の患側下肢筋群間の筋力には相関があることも報告されている。3)より

このように担当する機会が多い変形性膝関節症の方ですが、介入する前に確認しておくといいものがあります。それは

  1. 病態
  2. リスク管理
  3. 術後の流れ

の3つです。


変形性膝関節症って?


疫学、原因、定義が大切になります。変形性膝関節症の定義が大事です。
定義では、レントゲン画像である基準を用いて変形性膝関節症の程度を判断します。
その基準から診断をするのは医師の仕事ですが、私たちが意識するのは膝の可動域制限、疼痛が関節の構成体によるものかを考える事です。
それを踏まえて患者・利用者さんに予後予測を伝えることが必要です。


リスク管理は?


術式、術後の影響、術前の影響が大切になります。
この中で特に覚えておきたいのが、術式になります。
術式は高位脛骨骨切り術、人口膝顆置換術、人口膝関節置換術などがあります。
それぞれの方法によって術前の可動域がどの程度必要か文献に載っています。

また、特定の靭帯を切離するか区別もされます。
それにより、術後の可動域・筋力改善が変化するので確認する必要があると考えられます。
特に手術を行った病院では手術中の可動域もカルテに記載されていますので確認して見ましょう。


術後のリハビリの流れは?


炎症期、疼痛緩和期、生活指導期と区別して考えます。
この中で特に意識して頂きたいのは、炎症期になります。
術後の炎症反応では4つの徴候が認められます。
炎症の状態を把握することで術後のリハビリで何を行うかを選択します。
またそれと合わせて日地上生活動作に必要な膝関節の可動域を知っておきましょう。
これをすることで患者様と療法士で共有できる指標ができます。
今回ご紹介できなかった以外にもおさえておきたい所はまだまだあります。
もっと詳しく知りたいという方はこちらをお勧めします
>>>触診から読み解く変形性膝関節症の評価とアプローチ

次回は運動療法を行うまでの評価と治療についてお伝えしたいと思います。

 

一度きりの人生で、途中で動けなくなる人がいる。
一緒に変形性膝関節症で悩んでいる人を助けませんか。

療法士活性化委員会
認定インストラクター 林 凌磨

1)川村秀哉:変形性膝関節症の疫学—患者数推定と患者調査の結果の検討―.整形と災害44:12-15, 1995,
2)佐直信彦,中村隆一:脳卒中片麻痺患者の立位バランスの決定打―リハビリテーション医学30 6, 1993,
3)Bohannonn RW: Strength of lower limb related to gait velocity and cadence in stroke patients. Physiotherapy Canada 38: 204-206, 1986.


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