糖尿病をお持ちの方への食事・・・
皆さんはどちらを選びますか?
1 糖質を管理し、血糖値を1定数値になるよう管理する食事療法
2 甘いものを食べて、糖質の量をあまり気にしない
みなさま、こんにちは!
Assessmentコースの講師の加藤です。
上記の質問に多くの療法士が1の回答を選ぶと思います。
では次の質問に行きましょう。
糖尿病をお持ちの方で、100歳のターミナルケア中の甘いものが大好きな患者さんへの食事・・・
どちらを選びますか?
1 糖質を管理し、血糖値を1定数値になるよう管理する食事療法
2 甘いものを食べて、糖質の量をあまり気にしない
この場合、私は2を選択します。
皆さんはどうでしょう?本日はなぜその考えになったのか?ICFを交えて紐解いて行きましょう!
ICIDHで患者さんをみている場合
ICIDHとは国際障害分類の略であり、
『身体機能の障害による生活機能の障害(社会的不利を分類するという考え方が中心)』
引用:厚生労働省HPよりhttps://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html)
その人の個別性には目を向けずに、身体に対する障害・悪影響にしか目を向けません。
つまり、患者さんを見るときに『糖尿病』という部分しか見ないため、
・甘いものは絶対に厳禁!!食事管理の徹底!
といった選択肢になってしまうのです
ICFで患者さんをみた場合
一方、ICFでは健康を以下のように定義されています。
定義11) 健康との関連において |
つまり、その人の生活背景を包括的に見て、その人が健康と感じられることを見ていこうとなっています。
この考え方をするなら『糖尿病の人』ではなく『糖尿病をお持ちの方で、100歳のターミナルケア中の甘いものが大好きな患者さん』という個別性がしっかりと表すことができ、その方にとって何が健康で、幸せと感じられるのか?が考えやすくなります。
ICFの必要性
どうでしょう?ICFで考えることで、リハビリに必要な個別性をより意識することができるようになるのではないでしょうか?
そのためにはICFで考え、その人の個別性を考えられる力が必要となっています!
どうでしょう?ICFで考える方法を学んでみませんか?
療法士活性化委員会のベーシックコースでは、ICFを用いて症例検討を実施しております。1度学んで見ませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
あなたも
当たり前のことが当たり前にできるようになり
一緒に信頼される療法士になりませんか?
療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳