こんにちは、林です。
みなさんはブリッジ訓練の考え方のパターンを持っていますか? 身体状況によってやり方を変えるのがベスト。そのために、まずは基本的な考え方を覚えておくことが必要です。
今回、
- ある患者さん利用者さんから 退院時の独歩したいとの相談があった
- 入院時のスクリーニングと問診が終わっている
という想定シチュエーションのもと、ブリッジの方法を紹介していきますね。
目次
- まずはどんな状態なのかをみる
- ブリッジの基本的な評価例とその方法
- ブリッジの目的
- ブリッジの効果
- 関節可動域
- 筋力
- 運動学習
- まとめ
1.まずはどんな状態なのかをみる
患者さん利用者さんの状態は、大きく 3 つの構成に分けられます。
- 全介助
- 部分介助
- 自立
「全介助」の時期では、介助量や自立度の負担・改善を行います。
「部分介助」の時期では、介助が必要な理由や転倒リスクなどに注意します。
「自立」の時期では、より良くなるために具体例を提示します。
目的を達成するための手段や施策を提案するために、「介助」時期と「自立」時期が重要になります。
2.ブリッジの基本的な評価例とその方法
では、ブリッジの基本的な評価例と方法を紹介します。
と、その前に異常歩行も簡単に確認しておきましょう。
歩行の異常パターン例
自立度の内容によって様々ありますが、ここでは臨床でみられる場面を並べてみました。
- トレンデレンブルグ
- デュシェンヌ
- 骨盤の側方動揺
- 反張膝
- 膝折れ
- 膝の動揺
上記はブリッジで改善が見込める異常パターンになりますのでチェックしてみてくださいね。
ブリッジの目的
はじめに確認するものが 目的 です。歩行のみの訓練でも良いですが、患者さん利用者さんにあった課題を用意すると効果的です。最低限、以下は説明しておきたいですね。
目的内容(例)
- 大殿筋の筋力強化
- 股関節伸展の可動域訓練
- 股関節屈曲位から伸展への運動学習
ブリッジの効果
次に確認するものが 効果 です。ひたすら訓練でも良いですが、患者さん利用者さんが納得できる説明をすると信頼関係が築けます。以下は僕が実際にした内容です。
効果内容(例)
- お尻の筋肉を鍛えることで歩くときに体が真っすぐになります。
- 膝に力が入らない原因は股関節が伸びにくいからなんです。
- 足の柔らかさと筋力は十分なのでこれをやると足が動きかたが分かりやすくなりますよ。
関節可動域
そもそもブリッジをするために関節が動かないといけませんよね。とりあえずブリッジでもいいと思いますが、やっぱり根拠が欲しいですからね。以下が必要な関節可動域かと考えます。
関節可動域(例)
- 股関節伸展
- 骨盤の前傾
- 足関節の背屈
筋力
可動域が保たれている・改善している時は筋力を評価しておきましょう。体が柔らかいだけでは動けませんからね。以下が必要な筋力かと考えます。
筋力(例)
運動学習
運動学習(例)
- 腿の上げ下げ
- キッキング
- 療法士がお手本をみせる
まとめ
本日ご紹介した内容は基本的な内容です。場合によって大きく内容を変えることも多々あります。評価として筋が通っていれば良いと思います。リハビリは日々訓練ですね。笑顔を提案できるように一緒に頑張りましょう!
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ブリッジの考え方を理解し、患者・利用者さんの人生をデザインしませんか。