療活してる?
皆さん、こんにちは。
療活の林です。
前回は体幹回旋で痛みが出る原因について書きました。
まだ見てないですよ~って方はこちら
>>>「触診から紐解く腰部脊柱疾患に対する評価~体幹後屈で痛みが出る原因って~」
脊柱疾患に対する概論についてはこちら
>>>「脊柱疾患に対するリスク管理と評価・アプローチ方法は?」
今回は体幹回旋で痛みを訴える原因について皆さんと考えていきたいと思います。
日常生活で体幹回旋する場面って?
私の場合は、
「仕事中にお釣りを渡す時に痛いんだよね」
「起きる時に腰がギクッとするんです」
「スイングすると痛くてしょうがないんです」
などが考えられます。
もし診断名についている疾患の病態が分からないと、上記の訴えに対して
「体を正面に向けてください」
「体を捻じらないように気をつけてください」
「運動を控えましょう」
といった対応ばかりになってしまいます。
間違えではないのですが、痛みの原因に対しては何も対応できていません。
なので、、、
体幹回旋で痛みが出る疾患について調べました。
・椎間関節症→椎間関節の関節包の伸張や圧迫
・椎間板ヘルニア→椎間板の圧迫による神経圧迫
などがありました。
ただ、前2回と同じように身体にどんな障害が起こっているか分からないとリハビリはできません。
では体幹が回旋することによる脊柱への負荷は?
・椎間関節の関節包の短縮や伸張
・椎間板の偏移による神経圧迫
が生じることがわかりました。
療法士が体幹回旋時の腰痛においてアプローチできるのは、、、
・関節(椎間関節)
・筋(腸肋筋、腹斜筋)
・神経(閉鎖神経、外側大腿皮神経)
の3つではないかと考えました。
忘れないでください、脊柱の左右には肋骨があります。
肋骨は脊柱と肋椎関節を形成しており、その近くには肩甲骨があります。
肋椎関節や肋骨と肩甲骨で構成される肩甲胸郭関節も脊柱の可動性に影響があると思いませんか。
永木らによると、
「呼吸運動における胸郭の可動性が低下した方は、座位における支持基底面が左右共に狭小化し、狭い範囲の中で重心を保持する状態になると考えられます」と述べています。1)より
狭い範囲中での重心保持では胸郭(胸椎-肋骨-胸骨)の可動性が低下すると、
日常生活における脊柱への負担が増加することが想像されると思います。
具体的に行う胸郭の評価と治療は?
B-A Distanceや呼吸評価などがあります。
B-A Distanceで問題があれば、肩甲胸郭関節や小胸筋へアプローチし、
呼吸評価で問題があれば、肋椎関節へアプローチを行います。
アプローチにより腰痛が改善されれば原因部位は胸郭であったと考えます。
今回のコラムが皆さんの臨床の一助になればと思います。
一度きりの人生で、途中で動けなくなる人がいる。
一緒に患者・利用者さんの人生を再デザインしませんか。
「触診から紐解く腰部脊柱疾患に対する評価とアプローチ」で一緒に勉強しましょう。
- よくわかる腰・腰椎の動きとしくみ「動き」と「痛み」のメカニズムを図解で学ぶ!,著:永木平載,監修:大平雄一,秀和システム
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