病院勤務・新人の私が、考えるのがすごく苦手だった「買い物がしたい」と向き合った話[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その119~]

病院勤務・新人の私が、考えるのがすごく苦手だった「買い物がしたい」と向き合った話

こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

 

『買い物をしたいの』
療法士になって、こんなホープを言われた人はいないんじゃないでしょうか?

ちょっと古いですが、平成24年の統計で
通所に通う平均80.1歳の方々3,302人に「リハビリを続ける理由」を伺ったところ
約4割の方が「(買い物を含む)家事ができるようになりたい」と答えたそうです。

社会で生活するために、かなり大きな意味をもつ『買い物』。
患者さんのライフスタイルや、これまでの生活が色濃く反映されるIADLですよね。

個別性が高く、新人の私はどこからどう介入したらいいのか迷うことが多かったです。

ということで今回は、
「買い物をする」について掘り下げて考えてみたいと思います。

本当に歩行練習だけでいいのかな…

当時、病院で勤務していた私。

買い物に必要なものって、まず歩行じゃないかな〜って
考えてました。

歩行練習という目的で、屋外歩行(OKの職場でした)を行なっていましたが
「段差のガタガタを歩けるかな…」
「信号が見えるかな…」
「車や自転車、すれ違う人とぶつからないように歩けるかな…」

など、歩行に視点を置いていることが多かったです。

確かに、歩けることは大事なポイントです。

ただ、実際に買い物をしている方々を見ていると
それだけじゃないんじゃないか??とも思ってくるようになりました。

どうやって買い物してるんだろう?

具体的に、買い物をするために
どんなことをしているのか聴取・観察してみることにしました。

ほんとーにざっくりと、「買い物をする」ことを分析してみましたら
大きく5つの工程がありました。

さらに細かく要素を抽出していくと、
歩くことに集中するだけでなく
商品を手に取ったり、買ったものを持ちながら歩くことも必要でした。

つまり、歩きながら自由に上肢を活用できることが、
買い物をすることに求められるんですね。

当時の私は、この視点がよくわかっておらず
悶々と悩んでおりました。

(これは私がこれまで聞いたり見てきた買い物の方法が多く入っています。
 個人差はあると思いますので、ご了承ください。)

まとめ

ところで、サザエさんの歌って聞いたことありますか?

買い物しようと街まで でかけたが
財布を忘れて 愉快なサザエさん
みんなが笑ってる 子犬も笑ってる
ルルルルル 今日もいい天気

(抜粋元:サザエさん – 宇野ゆう子)

サザエさんの歌にあるような「街まで出かける」必要はなく、
徒歩数分のコンビニでも買い物できたり

また「財布を忘れ」ても、スマホがあれば
ピコーンと決済できちゃう生活だってあります。

もしかしたら、インターネットで
買い物を済ませちゃう人もいるかもしれないですね。

 

世代によって、イメージするものは違います。

生活様式だって違います。

 

買い物の工程分析を行う前に、
その人の生活をイメージできるくらいに、生活歴を聞いておくと
「買い物をしたい」を、より具体的に考えられるかもしれません。

一緒にリハビリを進めていると、
だんだん生活のことを話してくれる場合もあると思いますので
常にアンテナを張って、患者さんの情報をキャッチできるように
しておきたいですね。

 

次回は、「買い物をする」ことを
歩行を中心に考えてみたいと思います。

 

『買い物ができるようになりたい』と困ってる方に
少しでも貢献したいと考えているあなたのお力になれたら幸いです。

 

  • 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
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そんなお悩みを解決する講座です。

【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。

【 内 容 】

  1. 安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴

  2. 座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方

  3. 安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり

  4. 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
     ・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
     ・肩→肋骨周囲へのアプローチ
     ・股関節→股関節前面へのアプローチ

わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )

Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。

次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平

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