こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
突然ですが、あなたのクセってなんですか?
座り方や歩き方、しゃがみ方
食べ方、靴下の履き方、洗濯物の畳み方…
ほかの人と比べてみると
意外と自分のクセってあるもんだと思ったことって、ありませんか?
いろんな方の寝返りを意識してみてみると、
「あ、寝返りにも個性ってあるんだな〜」
と感じることがあったので
今回は、寝返りのクセに注目しながら
寝返りの動作分析を行ってみます。
寝返りを3つのパートにわけて分析
今回、検証する寝返りはコチラです。
寝返り動作の特徴は、以下の文献を参考にしています。
(https://pdfs.semanticscholar.org/c945/2134f23b987d0436ece08f8479d88841e37c.pdf)
こちらの文献では、上肢・下肢・体幹の動きの特徴をもとに
寝返りを3パターンにわけていました。
文献を参考に、上肢・下肢・体幹に注目して分析してみます。
上肢:両肩を丸めて、上肢と肩甲骨をコンパクトに動かす
両肘を曲げ、両肩を小さく丸めて
コンパクトに肩甲帯を動かす様子が特徴的です。
勢いが弱くても、なるべく効率よく動ける様子がみられます。
下肢:左踵部で、床を強く押しつけて勢いをつけている
特徴的なのは、左踵部で床を押し付けている点です。
踵で踏み込み、身体全体の向きを変える推進力を生み出しているため
最後まで左下肢が伸展している様子がみられます。
体幹:胸椎・骨盤の回旋がわずか
胸郭や骨盤が回旋する動きが、わずかに見られる程度です。
側臥位へ向かう途中、腰背部を伸展する様子が特徴的です。
上肢・下肢・体幹の動きをまとめる
整理してみますと、
上肢:小さく、効率よく
下肢:左下肢が推進源
体幹:回旋動作がほとんどなく、伸展動作が目立つ
という特徴がありました。
動きの大きさでみてみると、
上肢:あまり大きくない
下肢:大きく動いている
体幹:回旋方向にあまり動いていない
伸展方向にわりと動いている
といった感じでしょうか。
個人的には、
下肢のダイナミックな伸展動作と、上肢・体幹がそれぞれ塊になって動いているのが
印象的だったので
「下肢の大きな動きで、体幹の回旋する動きを代償し
上肢は下肢の勢いを活かせるようにコンパクトにしているのかな?」
と、ちょっと考えさせられました。
あなたは、どう感じましたか?
まとめ
今回の動作分析の中では、上肢・下肢・体幹を
効率よく動かす工夫が見られました。
特に肩甲帯を丸め、下肢で生み出した寝返る勢いをできるだけ活かして
省エネルギーで動く工夫が特徴的と感じました。
下肢の力が比較的強い方だと、こうした寝返りの仕方が
得意であることもあるでしょう。
誰しも、得意な動き方はありますので
どこが特徴的に動いているのかを観察してみると
色々と考えられるポイントが増えるかもしれませんよ。
利用者さん・患者さんがどんな寝返りならやりやすいのか
一緒に探すきっかけになれましたら幸いです!
- 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
- 寝返りをもっと見れるようになりたい…
- ADLにつながる介入プランを作れるようになりたい…
そんなお悩みを解決する講座です。
【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。
【 内 容 】
安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴
座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり
- 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
・肩→肋骨周囲へのアプローチ
・股関節→股関節前面へのアプローチ
わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )
Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。
次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平
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