こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回は社会保障についてお伝えしました。
>>>何を評価していいかわからないのでリハビリテーション実施計画書を参考にしてみた 〜その8 社会保障サービスの申請状況について〜
今回は最後のセクション、目標設定についてです。目標設定はこれまでの評価結果を元に記入していきます。
リハビリテーション実施計画書、目標設定にについて
目標設定の欄は狭いですが、ここでは
- 疾患
生理学的な創傷治癒の過程や各疾患別の予後を調べてみる - 機能障害
基本的に発症から3ヶ月までは機能回復がみられそこから回復の程度は緩やかになっていくとされています。その回復の予測モデルとして自然対数モデルを利用することもあります。
自然対数モデルとは?
A日の評価点数とB日の評価点数を元にX日後のC日の評価点数を予測するものです。 - 基本動作(ADL)
まず獲得してもらいたい動作を評価、機能改善の日数と合わせて動作を考察する。
についてそれぞれ目標設定をしていきましょう。
ここでポイントとなるのが、基本動作、機能障害の優先順位です。まず最初に獲得するのが望ましい基本動作を設定し、そこに対して改善がより多くより早く望める機能から介入していくのが対象者のモチベーションを保つのにも必要になります。
そしてすごく大事なのが終了時の目標の部分。
施設によって大まかに期間が決まっていると思います。
- 急性期なら2週間
- 回復期なら3ヶ月〜6ヶ月
- 生活期なら環境によって
この期間中にどこまで回復を目指すのか、次の環境は施設なのか、在宅なのか。ご本人の状態や家族の意向、医学的な判断を踏まえて想定していきましょう。
治療方針、治療内容
ここも
- 疾患
医師に確認して疾患に対する治療方針と治療法を記載 - 機能障害
基本動作につながる機能障害とその機能障害に対するアプローチ法を記載 - 基本動作
最初に獲得するのが望ましい基本動作と、その基本動作が獲得したら可能になるADL動作を記載
それぞれについて方針と介入法を記載していきましょう。
まとめ
目標設定と治療方針について
- 疾患、機能障害、基本動作に分けて記載する
- それぞれが独立したものではなく、獲得したい基本動作→そのための要素としての機能→その機能が傷害されている原因としての疾患とつなげて捉える
- ゴールがどこなのかを本人、家族、医療的な判断を総合して考える
やみくもに目標設定するのではなく、今いる施設での入院期間と退院時の状態を意識して設定してみましょう。
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