毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問 肺音で正しいのはどれか。
- 気管呼吸音は吸気より呼気の方が大きい。
- 気管支呼吸音は吸気のみに聴取される。
- 笛音(DwheezesH)は吸気初期に聴取されやすい。
- 捻髪音Dfine cracklesHは呼気に聴取されやすい。
- 肺胞呼吸音は呼気終末に強くなる。
解答
1
解説
まず肺音についてまとめてみましょう。
となります。
これを問題文に当てはめてみると
- 気管呼吸音は吸気より呼気の方が大きい。
→これは正しいです。 - 気管支呼吸音は吸気のみに聴取される。
→呼気・吸気ともに聴取されます。 - 笛音DwheezesHは吸気初期に聴取されやすい。
→呼気の終末期に聴取されやすいです。 - 捻髪音Dfine cracklesHは呼気に聴取されやすい。
→吸気で聴取されやすいです。 - 肺胞呼吸音は呼気終末に強くなる。
→聞かれるのは呼気の初期です。
なので解答は1になります。
これを臨床で活かすには?
正直肺音を聞くのは難しいし、慣れが必要です。まず聞くためのポイントを整理してみましょう。
- 気管支音:肩甲骨の間、第2〜4肋間
- 気管支肺胞呼吸音:第4〜6肋間より下部
- 肺胞音:肺全体(右:上葉:第4肋骨より上、中葉:第4〜6肋骨、下葉:第8肋骨、左:上葉:第6肋骨より上部、下葉:第8肋骨)
肋骨の触診と合わせて高位を把握し肺音を聴取してみましょう。
また肺音とレントゲンを統合することにより実際に障害されている部分を特定し、アプローチすることができます。検査は一つだけでは正確な部位を特定できません、その他の検査を合わせて評価してアプローチしましょう。
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