こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回は椎間関節性腰痛についてお伝えしました。
>>>椎間関節性腰痛について勉強してみた
今回は仙腸関節性腰痛についてお伝えしていきます。
動きからみた腰痛の分類
以前症状の発生する部位から見た腰痛の分類として、
- 関節性
- 神経根性
- 筋・筋膜性
の分類を紹介しました。
その中の1,関節性に分類されるものとして
- 椎間関節性
- 仙腸関節性
の2つがあります。
仙腸関節の特徴
仙腸関節は腸骨と仙骨で作られる関節です。滑膜性の関節ですが、靭帯で強固に固定され、ほとんど可動性がない関節です。ただ仙腸関節周囲や骨盤には筋肉の起始停止が多数あるため、筋や靭帯感の滑走性などが低下すると仙腸関節付近に影響が出やすいと考えられます。
仙腸関節の神経分布
- 前方:脊髄神経直接枝 L4,5、S1
- 後方:脊髄神経直接枝 L5、S1、2
この脊髄神経後枝内側枝は梨状筋も支配しており、仙腸関節性の腰痛が起きている場合、梨状筋にも過剰な筋収縮が認められることがあります。
評価
動作の評価
坐位または立位での体幹の
- 前屈
- 伸展
- 回旋・側屈
の評価を行います。
この評価では
- 骨盤の前傾、後傾が見られているか?
- 痛みや違和感の有無、部位:痛みの場所が限局的でPSISや殿部にある。
- 可動範囲:現状把握と効果判定に用いる
を観察します。
整形外科的テスト
パトリックテスト
まずパトリックテストで大まかにスクリーニングします。パトリックテストをした結果、疼痛や違和感のある部位が
- 股関節周囲→股関節の問題
- 殿部・仙腸関節周囲→仙腸関節の問題
と解釈します。
その他
- Kempテスト
- SLRテスト
- PLFテスト
- 感覚・反射テスト
を行い、椎間関節性、椎間板性、筋・筋膜性などと鑑別していきます。
触診
PSIS周囲、殿部に圧痛があることが多いです。
動作・整形外科テスト・触診を統合して解釈します。一つの検査だけでは問題部位の特定はできません。もちろんこの評価を行っても問題部位が特定できない場合もあるので、治療的な評価も併せて行いましょう。
アプローチ法
仙腸関節のモビライゼーション
問題となっている部位の徒手的な介入と合わせて痛みのない範囲での運動療法も合わせて行いましょう。
まとめ
仙腸関節性腰痛について勉強してみた
- 仙腸関節はほぼ可動性のない関節で周囲の筋の緊張も関わってくる
- 坐位・立位など荷重がかかったときに症状が出やすい
- 神経終末は靭帯部分に豊富
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