変形性膝関節症について勉強してみた 〜まとめ〜

変形性膝関節症について勉強してみた 〜まとめ〜

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

理学療法士大塚久

変形性膝関節症の総論とガイドライン膝関節の構造評価運動療法とお話ししてきました。今回は最後のまとめです。

 

変形性膝関節症のガイドラインに沿った介入の手順

ガイドラインをまとめると

「コア評価をした上で、コアアプローチを行い、対象者の状態に合わせてレベル1A、レベル1Bの介入をしていく」

OARSI guidelines for the non-surgical management of knee, hip, and polyarticular osteoarthritis VOLUME 27, ISSUE 11, P1578-1589, NOVEMBER 01, 2019

変形性膝関節症について勉強してみた 〜総論編〜

介入に必要な膝関節の構造について

膝関節を構成する要素としてまず最低限

  • 関節:膝蓋大腿関節、脛骨大腿関節
  • 滑膜組織:膝蓋上嚢、膝蓋下脂肪体
  • 結合組織:靭帯、関節包
  • 筋:大腿四頭筋、半腱・半膜様筋、膝窩筋、腓腹筋

を触診・評価できるようにしておきましょう。

変形性膝関節症について勉強してみた 〜構造編〜

変形性膝関節症の評価について

評価では以下の項目を評価していきます。特に大事なのは目的(HOPE)と主訴の確認です。

  • ADL動作:目的の確認
  • 起立・着座動作:動的安定性
  • 片脚立位:静的安定性
  • 痛み:主訴
  • ROM:機能的な安定性と運動性

変形性膝関節症について勉強してみた 〜評価編〜

変形性膝関節症の運動療法について

運動療法では

  1. 膝関節を安定性と運動性の獲得を目的とする
  2. 負荷を上げていく
  3. 膝の向きを意識する

をポイントにします。

STEP1:膝関節の屈曲/伸展(反対側下肢を前後に動かす)

STEP2:膝関節に内反方向に抵抗をかけ、膝関節が内外反しないようにコントロールしたまま、膝関節の屈曲/伸展(反対側下肢を前後に動かす)

STEP3:膝関節の屈曲/伸展(反対側下肢を左右に動かす)

STEP4:立ち上がり

STEP5:階段昇降

Kim L. Bennell et all Neuromuscular Versus Quadriceps Strengthening Exercise in Patients With Medial Knee Osteoarthritis and Varus Malalignment ARTHRITIS & RHEUMATOLOGY Vol. 66, No. 4, April 2014, pp 950–959

あくまで目的はADL動作ができるようになることです。膝関節の機能的なアプローチだけではなく、対象者のADLに合わせた練習を行うようにしましょう。

変形性膝関節症について勉強してみた 〜運動療法編〜

まとめ

変形性膝関節症について勉強してみた 〜まとめ〜

変形性膝関節症では、対象者の目的に合わせて

  1. 変形の程度や部位の確認
  2. 膝関節・その他の関節の機能評価
  3. 個人因子、環境因子の評価を行い

評価・介入を行うようにしましょう。

>>>変形性膝関節症に対する評価とアプローチ

詳しい介入方法解説はリハコヤでライブ配信します!!

臨床で悩む療法士のためのオンラインコミュティ“リハコヤ”
>>>リハコヤ

療活では患者さん、利用者さんの目的を達成のサポートができる療法士が増えることで療法士自身も、患者さん利用者さんも笑顔になることを目的に活動しています。
あなたも当たり前のことができるようになり「ありがとう」と言われる療法士になりませんか?

ありがとう
他の記事をもっと詳しく知りたい方へ
記事の目次ページへ      →

この記事が「おもしろい!」「為になった!」と思ってくださった方は、ぜひ「シェア」や「いいね!」をお願いします!!
今すぐ「いいね!」ボタンを押して「療法士のためのお役立ち情報」をチェック!
↓ ↓ ↓ ↓

リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」

リハコヤ