第55回理学療法士国家試験 午前 第85問

第55回理学療法士国家試験 午前 第85問

毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!

問 

原始反射のうち消失する時期が最も遅いのはどれか。

  1. Moro 反射
  2. 足底把握反射
  3. 緊張性迷路反射
  4. 交叉性伸展反射
  5. 非対称性緊張性頸反射

 

解答

2

 

解説

原始反射とは、幼児が特有の刺激に対して示す、中枢神経系によって引き起こされる反射行動のことである。この反射は、子供が成長して大人になり、前頭葉が発達する過程で失われていくものである。

Wikipedia より引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/原始反射

それぞれに消失時期は

Moro 反射:4〜6ヶ月ごろ

足底把握反射:9ヶ月ごろ

緊張性迷路反射 5〜6ヶ月ごろ

交叉性伸展反射:1〜2ヶ月ごろ

非対称性緊張性頸反射:4〜6ヶ月ごろ

ですので、解答は2となります。

 

これを臨床で活かすには?

原始反射は随意運動で姿勢を制御できない赤ちゃんが体を制御するために重要な反射です。反射が正常に統合されていないと運動発達が先に進んでいてもバランス能力の低下などがみられます。実は成人でも原始反射がうまく統語されていない場合もあるため、運動機能だけでなく原始反射の統合を目的とした運動も併せて行うことで運動機能の変化を出していきましょう。

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