こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
先日リハコヤで
「呼吸介助のとき、肋間筋を緩める際の触診などに困っております」
と質問をいただき、その後『肋間筋の触診のワークショップ』が開催されました。その際に感じたことをシェアしていきます。
なぜ肋間筋を触りたいのか?
そもそも論になって申し訳ないのですが、なぜ肋間筋を触診したいのかの目的が大事です。むしろこの目的を明確にしないと意味がありません。
例えば呼吸介助であれば、
- 呼気なのか?吸気なのか?
- 上位胸郭なのか?中位胸郭なのか?下位胸郭なのか?
- 姿勢はどのときなのか?
- 何をしている時なのか?
- 介助ができた/できないを決める指標は何か?
- そもそもなんで肋間筋なのか?
などといった目的が変われば必要な触診や介入方法は変わります。まずなんのために肋間間筋を触りたいかを明確にしましょう。
肋間筋とは?
外肋間筋と内肋間筋、最内肋間筋の総称で呼吸に関与する筋のことです。
【内肋間筋】
起始:第2〜12肋骨上縁内側縁
停止:第1〜11肋骨下縁
神経:肋間神経
作用:呼気、前部繊維は吸気に作用
【外肋間筋】
起始:第1〜11肋骨下縁
停止:第2〜12肋骨上縁
神経:肋間神経
作用:吸気
要はどれも呼吸に関わる筋肉で、主に内肋間筋は呼気、外肋間筋と内肋間筋の一部は吸気に作用します。
そもそも呼吸とは?
呼吸とは外界から酸素を取り込み二酸化炭素を排出すること。換気。
補助的に音(声帯)、におい(嗅神経)があります。
その呼吸をする際に外界から肺まで空気を送るのが吸気、肺から外気に送り出すのが呼気です。
ちなみに
- 肺胞⇄血液:外呼吸
- 血液⇄細胞:内呼吸
といいます。
呼吸にかかわる筋肉
吸気:横隔膜(70%)、外肋間筋、内肋間筋前部繊維
呼気:基本に受動的に行われる。努力呼気で内肋間筋や腹筋群など
で、主に横隔膜が吸気、呼気は受動的に行われています。この筋肉が働きやすい状態になるにはまず胸郭の可動性が必要です。
胸郭とは?
胸郭とは
- 胸骨
- 肋骨
- 胸椎
- 肋軟骨
で構成される籠上の骨格のこと。その内側を胸腔といいます。
この胸郭の動きをまず評価してみましょう。
いくつかポイントがありますが、まず
- 胸椎の可動性
- 肋骨の可動性
を評価してみましょう。
ざっくり胸郭の動きを説明すると
- 吸気:脊柱伸展、肋骨挙上
- 呼気:脊柱屈曲、肋骨下制
となります。なので
- 吸気→肋骨が上に動く→上位から評価
- 呼気→肋骨が下に動く→下位から評価
をしてきましょう。
詳しい呼吸に関しては次回以降に解説してきます。
まとめ
肋間筋について
- 触診をする目的を明確にする
- 主に、内肋間筋は呼気、外肋間筋は吸気に作用する
- まず胸郭の動きから評価する
詳しい解説はリハコヤでライブ配信します!!
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