こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
本日も中心性脊髄損傷についてお話していきたいと思います。
前回の記事はこちら↓
中心性脊髄損傷のリハビリテーション:初学者のための実践的アプローチ〜概要〜
中心性脊髄損傷のリハビリテーション:初学者のための実践的アプローチ〜症状・疫学的な視点〜
中心性脊髄損傷のリハビリテーション:初学者のための実践的アプローチ〜診断基準・予後予測〜
中心性脊髄損傷のリハビリテーション:初学者のための実践的アプローチ〜評価〜
リハビリテーションプログラムの構築に必要なものとは?
本日はリハビリテーションプログラムについてお伝えしていきます。基本的には、評価した内容を元に足りないところを補っていくのがリハビリのプログラムの内容です。
前回お伝えした評価を行うことで、自然とリハビリプログラムは構築されてきます。なので、まずはしっかりと評価を行いましょう。
評価する際のポイントは、以下の通りです。
・その方がどういう社会で生活しているのか
・その生活に必要な動作にはどのようなものがあるのか
・その動作に必要な身体機能・心身機能はなにか
これらをポイントに評価を進めていきましょう。
評価した結果、その方が元通りの生活に戻れるのであればそれを長期目標とし、元通りの生活に手すりや車椅子などが必要なのであれば、それらを踏まえた目標設定が必要になってきます。
また、仕事をする方であれば、同じ仕事に戻れるのか、同じ職種の中で異なる役割になるのか、という点でも目標設定は変わってきます。
リハビリテーションプログラムの作成の仕方は?
リハビリプログラムの内容は、評価結果により異なります。可動域が低下していれば可動域訓練を行い、筋力低下が認められれば筋力訓練を行います。ただ動作ができないのであれば動作訓練を行い、ある特定のADL動作ができないのであればADL訓練を行います。
つまり、中心性脊髄損傷に対してこの訓練をしましょう、というのは特にありません。
評価→介入→再評価を繰り返し行うことで、なにが原因で動作に支障が出てしまっているのかを特定していきます。その原因が分かれば、次回の介入からはそこに集中して介入して行けば良いのです。
また、環境設定も大切です。その方がパフォーマンスを発揮しやすい環境づくりも意識して行うと良いと思います。
家庭でのホームエクササイズと日常生活活動(ADL)への適応とは?
リハビリは時間が限られているため、自宅でのホームエクササイズも併せて行なっていただくと良いでしょう。
その内容はその方によっても、その方が自宅でどのような生活をしているかによっても変わります。
基本的には家の中で必要な動きをホームエクササイズとして練習していただきます。また、家の中で必要な動きは自分でやってもらうこともホームエクササイズになります。
自分でできる動作は手伝ってもらわずに自分で行う、ということも機能低下を予防することができます。その方がどのような家でどのような生活をしているかを把握し、その生活スタイルを続けてもらうだけでも十分エクササイズになるので、そのような点も意識して患者さん自身やその家族にもアドバイスをしていきましょう。
患者さんの機能面だけでなく、環境因子や社会環境にも目を向けて介入していくようにしましょう。
まとめ
中心性脊髄損傷のリハビリテーション:初学者のための実践的アプローチ〜リハビリテーションプログラム〜
1. 患者さん・利用者さんの環境因子や社会環境にも目を向け、目標設定を行う。
2.リハビリテーションプログラムの構築のためには評価が大切である。
3. ホームエクササイズは、その方が自宅でどのような生活をしているかによって変わるが、基本的には自分でできる動作は自分で行ってもらうことがホームエクササイズになる。
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