こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
本日は人工知能(AI)についてお話していきたいと思います。
最近、様々な場面でAIの話題を耳にすることがあると思いますが、その中でもAIに取られる職業という話を聞いたことがある方も多いかもしれません。
リハビリテーションの分野は、AIに取られてしまうことはないと私は考えていますが、AIの発達に伴って役割は変わってくると思います。
リハビリテーションとAIについて
リハビリテーションにおいてAIは以前から利用されています。例えば、画像診断で問題のある部位を抽出したり、HALのようなロボットシステムにも利用されたりしています。
AI技術の歴史について
1950年代〜1970年代にかけては第1次AIブームと呼ばれ、「推論」や「探索」と呼ばれる技術が開発され、ルールが存在する中でのAIというものが主流でした。
1980年代〜1990年代にかけては第2次AIブームと呼ばれ、エキスパートシステムと呼ばれる技術が開発され、医療などにも活用されるようになりました。画像診断に利用されるAI技術が開発されたのもこの頃です。
2000年代〜現在にかけては第3次AIブームと呼ばれ、ディープラーニングと呼ばれる技術が開発されました。
今までのAIは学習をしていないと何も答えられませんでしたが、このディープラーニングという技術によって、人の脳と同じような深い思考ができるようになりました。
最近になってAIという言葉をより多く耳にする機会が増えたと思いますが、これは「大規模言語モデルの進化」によるものです。
今までのAIは一つの技術に特化したものでした。しかし、ChatGPTのような大規模言語モデルは、一つの質問に対して、持っているデータベースの中からより最適なものを選び、思考して、人と会話するように教えてくれます。
リハビリテーションにおけるAI技術の活用の仕方
リハビリテーションの勉強をする際にも、教科書レベルの内容の学習やその内容を組み合わせてリハビリにどのように応用していくかなどは、ChatGPTなどの技術を利用して学習を進めていくだけで充分になってきます。
これは今までであれば専門的な機械を使用してやらなければならなかったのですが、手持ちのスマホの中でできるようになります。さらに、その人の理解度に合わせた学習が可能になります。
また、これはリハビリテーションプログラムを作成する際にも応用することができます。私たち療法士がプログラムを作成するよりも考え方に偏りがないので、人間が「きっとこうだろう」と考えてしまうバイアスがかかることもありません。
「こういう人に対してどのように介入したら良いのか分からない」という悩みは今後減少し、プログラムの立案に関しては経験年数による差はなくなってくると考えられます。
さらに、AIはホームエクササイズを指導する際の運動のイラストなどを作成することも可能なので、業務効率は格段に上がってきます。
このように、リハビリの中でのAIは、業務効率に良い影響を与える可能性があると考えられます。そのためには、AIとはどんなものなのかを知る必要があります。
AIは万能ではありません。AIの特徴を理解し、AIが得意なことを任せることが大切です。それを選択するのは私たち人間です。
AIを活用してリハビリテーションプログラムを立案し、それに合わせてリハビリを進めていこうと思っても、患者さん・利用者さんのその日の体調などもあるので、その日の最適なリハビリテーションの提供は私たち療法士にしか出来ないと私は考えます。
AIの発達により役割は変わってくるかもしれませんが、コミュニケーションを取ることや実際に患者さん・利用者さんに触れてどうかなどは今後もAIではなく私たち療法士の仕事だと思います。
AIの技術を効率的に活用できるよう、AIについても是非学んでみましょう。
まとめ
リハビリテーションの進化:AI技術が生む未来の可能性1
1. リハビリテーションの分野において、AI技術は画像診断やロボットシステムなどで以前から取り入れられている。
2. 「大規模言語モデルの進化」によって、AIは私たちの身近なものとなった。
3. 今後はリハビリの基礎的な学習をはじめ、リハビリテーションプログラムの作成やホームエクササイズの画像作成などでAIを活用することにより、業務の作業効率に良い影響を与える可能性が考えられる。
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