褥瘡について from リハコヤ

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

本日は褥瘡についてお伝えします。

 

 

褥瘡の発生について

 

褥瘡の発生には栄養状態、圧迫、剪断力(ずれ)などが関与しています。

 

強い外力が加わると、動脈血流が途絶えてしまい褥瘡が発生することは容易に想像することができますが、弱い外力によっても褥瘡は発生します。

弱い外力によってうっ血・浮腫が起こり、静脈圧や組織圧が上昇します。その状態でずれが起こると褥瘡ができます。

外力の強弱に関わらず、ずれが起こることで褥瘡は発生するということです。

 

 

褥瘡の好発部位は?

 

褥瘡の好発部位で最も多いのは仙骨部です。また、大転子や踵部にも多く発生します。

 

褥瘡予防のために体交クッション等を使用することも多いと思います。しかし、体交クッションにより剪断力が働き、褥瘡の発生に繋がる場合もあります。介護士さんや看護師さんともシェアをし、しっかりと背抜き等を行ない、褥瘡を予防することが大切です。

 

 

褥瘡に対するケアとは?

 

褥瘡がない場合でも、褥瘡が発生しないように対策をしていかなければなりません。

 

 

上図のように、自力体位変換能力の程度や皮膚の脆弱性の有無、筋萎縮の有無、関節拘縮の有無を診て、それぞれ対策をしていくことが重要です。

座位でのクッションの選択やシーティング、臥位でのマットレスの選択、体位変換、ポジショニング、患者教育、スキンケア、物理療法、運動療法など、褥瘡の対策には様々な方法があります。

 

参考文献:https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/other/pdf/clinical_practice_of_geriatrics_50_5_583.pdf?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTAAAR1-rCNQrKK0uWg5_kIQly6XcP03SY2CWSRwj8cwWqp6tDXo3lpbjwYAXnc_aem_qtKxBqE0o7pETS4yXJWgBQ

 

褥瘡の勉強や復習に役立てみましょう。

 

 

まとめ

 

褥瘡について

1. 外力の強弱に関わらず、ずれが起こることで褥瘡は発生する。

2. 褥瘡の好発部位は仙骨部、大転子、踵部などである。体交クッション等によって剪断力が生じ、褥瘡が発生することもあるので注意する。

3. 褥瘡がない場合でも、褥瘡が発生しないように対策をする必要がある。

 

 

オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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