高齢者の身体特徴について from リハコヤ

高齢者の身体特徴について

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

本日は高齢者の身体特徴についてお伝えします。

 

新人さんによくある傾向ですが、リハビリをしているとつい疾患にばかり意識が向きがちになります。高齢者の身体特徴を知っていると、疾患だけにとらわれてはいけないということがわかると思います。

 

 

加齢に伴う歩行の変化とは?

 

加齢に伴い歩行速度は低下し、歩幅は狭くなります。

歩幅が狭くなることで膝周囲の筋力の低下が起こり、歩行速度は低下します。

 

 

膝周囲の筋力低下について

 

 

膝周囲の筋力低下について診ていくとき、特に注目してほしいのはハムストリングスです。歩幅が狭くなるということは、股関節の伸展が出ないということです。ハムストリングスを使わなくなると、その筋力は低下していきます。

 

膝関節の後方関節包は、膝窩筋、腓腹筋、ハムストリングス、特に半膜様筋腱の延長繊維によってさらに補強されます。膝関節には過伸展を防ぐ骨性制御がないので、これらの筋群と後方関節包が膝関節の過伸展を制御しています。

 

高齢者は歩幅が狭くなり、股関節の伸展が出なくなり、ハムストリングスの筋力が低下します。ハムストリングスが弱くなると膝関節の安定性が低下し、膝関節に痛みが生じます。

担当する患者さんが高齢の方だった場合、疾患名が他部位であっても広い視野をもって介入できると良いと思います。

明日からの臨床に活かしてみてください。

 

 

まとめ

 

高齢者の身体特徴について

1. 加齢に伴い歩行速度は低下し、歩幅が狭くなる。歩幅が狭くなることで膝関節周囲の筋力が低下しする。

2. 歩幅が狭くなると股関節の伸展が出なくなり、ハムストリングスを使わない歩き方となって筋力低下が起こるため、ハムストリングスは注目すべき筋である。

3. ハムストリングスは膝関節の後方関節包を補強する筋のひとつであり、膝関節の過伸展を制御している。ハムストリングスが弱くなると膝関節の安定性が低下し、膝関節に痛みが生じることもある。

 

 

オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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