毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は、股関節の安定性に必要な機構についてお伝えしていきます。
本日紹介する研究はこちら↓
中殿筋は、股関節の側方の安定性に寄与しています。
そのため、中殿筋が効いていないとトレンデレンブルク歩行などがみられるようになります。
本日紹介する研究によると、中殿筋・小殿筋は股関節内外旋の安定性にも関与している可能性があると述べられています。
中殿筋の役割とは?
小殿筋と中殿筋からなる股関節外転筋複合体は、股関節可動域で大腿骨頭の中心を安定させる能力があるため、股関節回旋腱板と呼ばれることもあります。
股関節内旋の役割とは?
骨盤が前傾すると臼蓋が前面を向きます。股関節には前捻角があるため、股関節は内旋します。それによってベクトルの方向が一致し、反力がはたらき股関節は安定します。つまり、骨盤が前傾するためには、股関節の内旋が必要ということです。
立位時の中殿筋の役割とは?
本日紹介している研究でも、股関節伸展時の内旋において、中殿筋が働いていることが示されています。
中殿筋が弱化しているとトレンデレンブルグ歩行などが出現し、歩行に影響することは想像し易いですが、中殿筋は立位時から関与しています。
ぜひ明日からの臨床で、再度中殿筋に注目してみましょう。
まとめ
股関節の安定性に必要な機構
1. 中殿筋・小殿筋は股関節内外旋の安定性に寄与している。
2. 立位時、骨盤が中間位になるためには、骨盤前傾と股関節内旋が必要である。
3. 股関節内旋するためには中殿筋の筋力が必要である。
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