こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
パーキンソン病について、病気の原因と分類、症状、嚥下・シーティングとお伝えしてきました。今回は呼吸とポジショングについてお伝えしていきます。
パーキンソン病で見られる呼吸障害
パーキンソン病では
- 固縮:呼吸筋もこわばって動きづらくなる
- 姿勢反射障害:姿勢維持のために抗重力筋以外に呼吸補助筋も過剰な収縮をしている
- 廃用症候群:活動量が低下したことによる二次的な廃用
といったことから呼吸の障害が見られてきます。
この際に見られる呼吸障害がパーキンソン病によるものなのか、廃用によるものなのかを分ける必要があります。
呼吸に必要な機能
呼吸には
- 胸椎の可動性
- 胸郭の可動性
- 肩甲骨の可動性
- 横隔膜の可動性
- 肺の可動性
が必要になります。
まず胸椎、胸郭、肩甲骨の可動性から評価し、アプローチしましょう。
肺の可動性
臓器の可動性となるとイメージしにくいと思いますが、肺の形状を思い出してみましょう。肺は背面が広全面が丸い洋ナシ型となっています。また肺の前方には心臓が位置しています。
なので背臥位になると
- 肺全体が圧迫される
- 心臓によって潰される
- 胸郭・肩甲骨・胸椎の可動性が低下する
ことにより呼吸が行いにくくなります。
そのために必要なのが腹臥位でのポジショニングです。
腹臥位でのポジショニング
- 頭部は向きやすい方向
- 前胸部・ASIS付近にクッション
- 肩甲骨は外転位で手は自然な位置におく
このようにポジショニングしてみましょう。
腹臥位でポジショニングすることにより
- 肺の可動性が確保される
- 胸郭・肩甲骨・胸椎の可動性がかがる
- 背部の筋が緩む
- 股関節伸展の自重でのストレッチになる
といった効果が期待されます。
まとめ
パーキンソン病について勉強してみた 〜呼吸・ポジショニング編〜
- 姿勢反射障害・固縮により呼吸筋が働きにくい状態になっている
- 筋骨格系の問題に先に介入する
- 腹臥位でポジショニングすることにより呼吸が楽になる
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