毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
今回は基礎のお話で反射検査について判ることをお伝えします。今回は腱反射についてお伝えしていきます。
腱反射でみているもの
腱反射では神経伝達ができているかを確かめるテストです。
筋と脊髄間でⅠa反射を働かせて筋収縮が起きています。大脳からの抑制機構が働くことで過剰な反射が起きなくなっています。
- 反射が亢進:中枢神経の障害
- 反射が減弱、消失:末梢神経の障害
が考えられます。
障害部位の特定
末梢神経の問題だった場合
- 大胸筋
- 上腕二頭筋
- 上腕筋
- 上腕三頭筋
- 腕橈骨筋
- 膝蓋腱反射
- アキレス腱反射
などを見ることでどの神経の問題かがわかります。
また感覚検査の皮膚節、デルマトームを合わせることでどの髄節の問題かを把握できます。
なぜ反射検査が必要なのか?
評価に必要な画像がない場合
画像がない場合、徒手的な検査を行うことで体の状態を把握します。ROM、MMT、反射、感覚を必ず行っています。
隠れ神経障害
例え片麻痺という診断がついていても、非麻痺側側の問題がないとは限りません。微細であっても両側の麻痺の場合もあります。必ず反射検査を行ってみましょう。
末梢神経の障害
気づきにくいですが見られることが多いのが
- 橈骨神経麻痺:肘掛けに常に肘をかけている方
- 坐骨神経麻痺:殿筋のボリュームが落ちている方、座位時間が長い方
などが気づかないうちに起きていることがあります。必ず反射検査を行って確認をしましょう。
大事なことは反射検査をすることではなく、対象者の方を診断名やサマリーだけで判断せず、目の前の対象者の方の動きをきちんと評価して確認することが大切です。
まとめ
反射検査で判ることについて
- 中枢の問題か末梢の問題かを判断する
- 隠れ神経障害が見られることがある
- 疾患やサマリーで判断せず必ず評価して確認する
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