こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回は糖尿病の運動療法についてお伝えしていきました。
>>>糖尿病の運動療法について勉強してみた
今回はそもそも糖尿病ってどんな病気なのよ?ってことについてお伝えしていきます。
糖尿病とは
糖尿病の病態は
- 膵臓から分泌されるインスリンの作用不足に基づく、慢性高血糖状態を主徴とする代謝疾患群
- インスリン分泌不全、インスリン作用の不全(インスリン抵抗性)
- 遺伝的要因、環境的要因が関与する
のポイントがあります。
種類は
- 1型糖尿病
膵β細胞の破壊、通常は絶対的インスリン欠乏に至る - 2型糖尿病
インスリン分泌低下を主体とするものと、インスリン抵抗性が主体で、それにインスリンの相対的不足を伴うものなどがある
遺伝的な影響と生活環境が影響する。 - その他の特定の機序、疾患によるもの
- 妊娠糖尿病
の種類があり、特に2型糖尿病が生活習慣などが関わってきます。
インスリンの役割
インスリンとは
膵臓β細胞から分泌されるホルモンです。糖の代謝を調節し、血糖値を調節する作用を持つ。
インスリンは標的臓器(中枢神経、骨格筋、肝臓、脂肪)に作用して、糖の吸収絵を促す働きをします。
膵臓に問題があるとインスリンが分泌されず、インスリン分泌不全の糖尿病となります。
標的臓器に問題があるとインスリン抵抗性のよる糖尿病となります。
糖尿病に対する運動療法の作用
運動療法の効果は急性効果と慢性効果があります。
- 急性効果
- インスリン非依存性糖輸送(運動中〜運動後2〜3時間)
- 慢性効果
- インスリン感受性の亢進(運動後2〜3時間〜10数時間、数日間)
↓ - インスリン依存性糖輸送
結果糖の代謝が改善します。大事なことは運動を継続することです。
- 川中健太郎 運動と骨格筋GLUT4 学術の動向 2006.10
- 三村 和郎土師正文 梅田文夫 名和田 新 長期臥床患者のインスリン感受性とインスリン分泌能の検討 日本老年医学会雑誌 34(10), 798-802, 1997-10-25
- 吉川まどか,田中 雅侑,森藤 武,近藤 浩代,石原 昭彦,前重 伯壮,藤野 英己 インスリン分泌不全を呈した非肥満型2型糖尿病モデルラットの耐糖能低下に対する持久運動によるクエン酸合成酵素活性の改善の影響と熱ストレスタンパク質の影響 理学療法学Supplement 2014(0), 1767, 2015
- 高本 偉碩,門脇 孝 運動とインスリン抵 抗 性 糖尿病47(8):622~625,2004
- Chiara M.A. Cefalo,Caterina Conte,Gian Pio Sorice,Simona Moffa,Vinsin A. Sun,Francesca Cinti,Enrica Salomone,Giovanna Muscogiuri,Alex A.G. Brocchi,Alfredo Pontecorvi,Teresa Mezza :Effect of Vitamin D Supplementation on Obesity-Induced Insulin Resistance: A Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Trial Obesity 04 March 2018
まとめ
糖尿病について勉強してみた
- インスリンが分泌されない病態と、インスリンが効きにくい病態がある
- 運動療法の効果は急性効果と慢性効果がある
- 運動を継続することが大事
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