毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
今回は小脳失調についてリクエストがあったのでお答えしてきます。
運動失調とは?
体を動かす筋肉に異常がないのにも関わらず、身体が滑らかな動きをできない「協調運動障害」の状態を指します。運動失調の特徴として、第一に目的の運動(随意運動)をうまく行うことができずに程度ややり方が変わってしまうもの、第二に姿勢を一定の状態に保つことができないものが挙げられます。
運動失調の種類
- 末梢神経性
- 脊髄性
- 前庭性
- 小脳性
の4つに分類されます。
今回は小脳失調についてお伝えしてきますが病態を理解していないと介入方法が分かりわかりませんので病態についても学んできましょう。
小脳性のものは深部感覚が正常で、四肢に運動失調があるものが小脳性とされています。
小脳の機能
運動中の学習により小脳は筋骨格系への入出力関係、つまり、運動指令とその結果生じる軌道との関係の情報を蓄える。
要は運動を企図した際の予測と結果を解析し、情報を蓄える機能があります。
小脳失調の特徴
本質的な障害は予測的な速度パターンの生成の障害が起きる。
2次的に早いフィードバック運動による代償が起きるためになめらかさが失われる。
具体的には
立位時:ふらふらと不規則に揺れていることが多い、転倒にまでは至らない
坐位時:頭部が動いている。床から足を離すと体幹失調が現れることがある。
話し方:急激な話し方(爆発性)、途切れる(不連続性)、聞き取りずらい(緩慢・不明瞭)、リズムが狂う(運動失調性発語)
四肢:運動失調
測定異常:目的の場所で運動を調節することができない
評価について
反射検査:画像や診断名に現れない梗塞部位、末梢神経障害との鑑別
失調検査:失調の程度を検査する
介入法について
相手に対して言葉のフィードバックを行なっていきます。
フィードバックからフィードフォワードにコントロールすするために代償運動なく繰り返していくことが重要。
その方法として行うのがリズミックスタビリゼーションがあります。
詳しくはリハコヤのライブ配信をご覧ください。
まとめ
小脳失調について
- 小脳は運動の予測と結果を解析して修正する
- 反射、失調の評価をする
- 代償運動がないように繰り返しの運動を行なっていく
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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