パーキンソン病の病態とそれに対するアプローチについて from リハコヤ

パーキンソン病の病態とアプローチについて

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

 

本日は、パーキンソン病の病態とアプローチについてお伝えしていきます。

 

 

 

パーキンソン病の分類(ホーン・ヤールの重症度分類)

 

ホーン・ヤールの重症度分類は、パーキンソン病の進行度を評価するための指標です。

 

・1度(軽症):ふるえや筋肉のこわばりが身体の片側のみに現れる

・2度:ふるえや筋肉のこわばりが身体の両側に現れる

・3度:姿勢やバランスが保てなくなり、活動がやや制限される

・4度:日常生活の一部に介助が必要になる

・5度:1人で起き上がったり歩いたりができなくなる

 

パーキンソン病の進行は、片側の上肢(または下肢)から始まり、同側の下肢(または上肢)、反対側の上肢(または下肢)、下肢(または上肢)と進行していき、N型(または逆N型)と言われています。

 

パーキンソン病といえば4大症状がありますが、必ずしもその症状が出るというわけではなく、なぜそうなっているのかを理解していかなければなりません。

 

パーキンソン病は協調性の障害です。パーキンソン病の場合、興奮―抑制―興奮―抑制の調整機構は働きますが、この働きがドーパミン受容器の気質的な変化によって運動調整ができなくなります。

 

しかし、視覚代償をすることで、小脳系の協調性が優位に働くため、すくみ足などの改善が可能になります。

 

 

 

パーキンソン病に対するアプローチとは?

 

パーキンソン病に対するアプローチのポイントは、ゆっくり動作をしてもらい、脳回路の活性化を促すことです。

ゆっくり動くためには、筋肉をコントロールしなければならず、そのためには脳からの指令がたくさん必要になります。

 

ブリッジ運動や身体をひねる運動、歩行など、様々な動作をゆっくり行うことで協調性に対してアプローチすることができます。

 

明日からの臨床に活かしてみてください。

 

 

まとめ

 

パーキンソン病の病態とアプローチについて

1. パーキンソン病は協調性の障害である。

2. 視覚代償することですくみ足などの改善がみられる。

3. パーキンソン病に対するアプローチのポイントは、ゆっくり動作をして脳回路の活性化を促すことである。

 

 

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