みなさんこんにちは、療活の大塚です。
今回はリハビリを行う上での持っておきたい心得を、いろいろな経験を踏まえて紹介いたします!
リハビリで結果は出せる!結果を出すために大事にしたい心得
リハビリをする際、患者様の状態に合わせて評価・アプローチするための計画書が必要です。この計画書はは、リハビリの方向性を患者様とすり合わせるためのものでもあり、色々な視点があればあるほど良いです。
ここではそういった計画書をする際に大事にしたい心得を紹介します。
1.「いつか患者様は良くなるだろう」という期待はNG
あまり変化が出なくなった時、いつもこの言葉を自分に言い聞かせています。
というのも患者様の変化が出ない時、「続けていればそのうち良くなるだろう」と思っていました。
しかし当たり前のことですが、ほとんどの場合に良くはなりませんでした。むしろ期限が迫り、中途半端なうちにリハビリ終了。そうならないためにも、まずは「いつか良くなるだろう」という期待を捨て、「今」変化を出すための工夫を凝らすのが健全なリハビリです。
2.常に機嫌よくしていよう
基本的にリハビリにくる患者様に上機嫌の人はあまりいません。その上療法士が不機嫌だとまあいいリハビリができるとは思えませんよね?
評価や治療がうまくいかない時は特に不機嫌で顔もしかめっ面になりがち。そうなると触診の指にも力が入り患者様までしかめっ面になっています。
うまくいかない時は一度気持ちを落ち着けて深呼吸して笑顔でもう一度接してみましょう!
3.自分の理解できないことでも否定しない
これは講習会や症例検討の時などで経験するのではないでしょうか?
講習会で自分の理解できない理論があったり、症例検討で理解できない考え方が出てきた時に「それは違うんじゃない?」とか「いやそれ無理でしょ?」と言って否定してしまうことがあります。
否定をすると自分の考えが広がらず結果的に考えが凝り固まってしまいます。
その場で理解できないことでも「そういう考え方もあるのか」と一度受け入れることで視点が広がりますよ。
4.「難しい手技」はほどほどに
難しいものがいけないというわけではなく、「難し過ぎる手技」は難しすぎてうまくできていないということが良くあります。いわゆる天才職人系の療法士の技術は僕のような凡人が真似してもうまく結果が出せません。
難しい手技でリハビリを行うのではなく、今ある知識や技術を活かすことで、十分結果は出せるのではないでしょうか?
苦手な患者様への説明を乗り越える方法
必要だとわかっていても苦手なものは苦手、患者様への説明をする際は尻込みしてしまします。と言いつつも、患者様に説明せずにリハビリを行うことはまずあり得ません。そんなときに、越える心構えとしてやっていることがあります。
5.患者様の「不安」を感じる
リハビリをうける患者様は皆「不安」を感じています。
「体は良くなるんだろうか?」「どのくらいの期間が必要なのか?」「後遺症が残るんじゃないか?」これらの不安に対してしっかりとした受け答えをすることで患者様との信頼関係を築くことができるのではないでしょうか?
まずできることは患者様の話をよく聴くことです。とにかく聞き上手になってみましょう。
そして聴くには自分自身に余裕がないとしっかり聴くことができません。自分の身体や精神面のメンテナンスを続けるようにしてくださいね。
6.とりあえず患者様と良い関係をつくる
リハビリは療法士一人でやるものではありません、療法士と患者様が一緒に同じ目的に向かって行うものです。
であればパートナーとなる患者様とはいい関係を作った方がいいに決まっています。
ではどうやっていい関係を築くか?
それはまず「触り方」がうまくなるようにしましょう。
療法士にとって触診は基本です、この時の「触り方」がうまいだけでも患者様は安心してくれます。
7.仕事がデキる療法士を演じる
できなくてもデキる療法士を演じる。これは新人の頃にあったのですが、経験が浅いとどうしてもおどおどしてしまい、悪く言うと患者様に舐められることがありました。
これは患者様の目線から見ても、おどおどしている療法士とハキハキとした仕事ができそうな療法士でしたら、たとえ見た目だけでも後者の方がいいと思います。
そしてデキる療法士を演じていると本当にできる療法士になるために自分自信努力します。
その努力が本当の自信につながります。たとえハッタリでもできる療法士を演じましょう。
他職種とうまく連携しながら、リハビリをするために
リハビリの現場では、療法士の他にも看護師、介護士、家族などたくさんの関係者が存在します。
8.提案は上手に
リハ室でのリハビリ以外に病棟やおうちでこんなことをしていて欲しい。こんなポジショニングやシーティングをして欲しいと思いお願いすることがあります。
もちろん要望を受け入れていただける時もありますが、なかなか思い通りに要望を受け入れてもらえないことも多々あります。
そんな時は無理に「これやってください」と言っても余計に関係がこじれてしまします。
まず伝える相手も相手なりの方法があります、まずはそこを受け入れて上であえて2つの選択肢を提案して選んでもらいましょう。
例えば「この方法でクッションを入れてポジショニングしてください」と伝えるのではなく、「ポジショニングに関しての相談ですが、この患者様の場合、ここに入れた場合とこちらに入れた場合でどちらがいいと思いますか?」などと2つを提案して選んでもらうことにより一緒に考えて実施する形をとなり、受け入れられやすくなります。
9.やるなら、楽しく
リハビリをやっている時、楽しそうにやっている時と、嫌々やっている時、どちらの方が効果的なリハビリができそうでしょうか?おそらく前者だと思います。
患者様も療法士もなぜか「リハビリはキツイもの」という先入観があります。もちろん多少の痛みが伴ったり、繰り返しの動作などはキツく感じることもあるかもしれません。
そんな時は楽しくできる方法を考えてみましょう。
例えば単純に骨盤の前傾の運動をするにしても、単に前傾・後傾を繰り返すよりも、輪投げを使って30秒以内に全部の輪を通してください。とか周りの患者様と誰が一番早く輪を入れ終われるか競争しましょう!などと楽しめる工夫をするといいかもしれません。
10.「続けること」が何よりも大事
僕はこれが一番苦手です(笑)とにかく続けることが苦手で新しい手技や考え方につい目がいってしまいます。でもそういったものを取り入れるにしてもやはり基本は大事。触診であるとか相手の話をしっかりと聴くといったことをおろそかにすると途端に結果は出なくなります。
もちろんリハビリでも今日明日ですぐ変化が出ることもあれば繰り返し行うことで効果が見られてくることもあります。すぐに結果が出なくてもLTGに向かって少しづつでも進んで入れば大丈夫です。自信を持って続けて見ましょう。
そのためにも最初に「目的」を明確にしておく必要があります。実は最初に決めた目的は患者様も忘れてしますことが多々あります。リハビリの最初に一緒に確認することで目的を忘れず続けることができ流のでオススメです^^
おわりに
この心得は皆さんにお伝えするというよりも、自分自身に言い聞かせるために書きました。
僕も人間ですので様々な誘惑があります。もうこのくらいでいいかな〜と思ってサボってしまうこともあります。
でも目の前の患者様は僕らにとっては何十人のうちの一人かもしれませんが患者様から見ると自分の担当のたった一人の療法士です。
その自分がちょっと手を抜くと目の前の患者様はその先の人生が変わってしまうかもしれない。
もちろん患者様の人生を一人で背負いこむ必要はありませんが、後から「あの時こうしておけばよかったな」と後悔しないためにも上記の心得を意識しています。
この記事を読んでいる皆さんもきっと「こんなこと心がけてますよ!」とか「こんな方法があるよ!」という方がたくさんおられると思います。
ぜひ教えていただけますと幸いです。コメントに書いていただくことでこの記事を見ているみなさんのためになりますし、その先の患者様のためにもなります。
ぜひぜひ「私のこんな心得」を教えてください!!
このブログの感想をレターでもらえるととっても喜びます。
応援・批判どちらも受け付けています。
>>>大塚久のレターポット
この記事が「おもしろい!」「為になった!」と思ってくださった方は、ぜひ「シェア」や「いいね!」をお願いします!!
今すぐ「いいね!」ボタンを押して「療法士のためのお役立ち情報」をチェック!
↓ ↓ ↓ ↓
コメントを残す