【座位・立位で作業を行うには?〜股関節編 その1〜】療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その53~

こんにちは!

モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

作業を行う上で、
股関節や骨盤の動きって大切ですよね。

でも、意外と股関節の動きって
わかったようでよくわからないところが
多くありませんか?

そこで今回から3回にわたって、
『股関節の構造からみる正常な運動の特徴』
をお伝えいたします!

第1回目の今回は、
『股関節での荷重・支持』について
まとめていきます。

まず、作業をするときには
座位や立位、四つ這い位やしゃがんだ姿勢など
身体を起こした状態で行うことが多いですよね。

身体を起こした状態では、身体全体に体重がかかります。
特に股関節は、上半身と下半身のつなぎ目ですので
体重に負けないで股関節を動かせることが重要となります。

では、股関節にかかる体重(=荷重)は
どうコントロールされているのでしょうか?

【 股関節への荷重メカニズム 】

一般に股関節への荷重は、
立位では大腿骨頸部の下部に集中します。

これは、骨盤の前面に続く恥骨櫛で荷重を受け止めたあと、
大腿骨頭から大腿骨頸部に対して下方へ荷重が伝達するため(1
と考えられています。

これって、どういうことでしょうか?
座位で、片方の股関節の動きに着目して考えてみましょう。

大腿骨頭を覆うように、骨盤の股関節関節面が
隣接してますので、
上から荷重されると…骨盤の重みが大腿骨頭の上に
まずかかっていくことがイメージできませんか?

こうなると、骨盤が大腿骨頭に近づいて
股関節は内転方向へ誘導されます。

この状態だと、上半身と下半身の動きがつながらないので
身体を動かすのは難しいですよね…

ここで、中臀筋・小臀筋で骨盤と股関節を引き寄せるように
力が働き、骨盤にかかる荷重と釣り合いをとる反応が生まれます。

もし荷重時に、中臀筋や小臀筋がうまく機能しなければ
骨盤そのものを大腿骨頭へ近づけて、
そもそも中臀筋や小臀筋を使わないで済む姿勢を
取るようになります。

(ちなみに立位であれば、骨盤が大きく左右へ動揺する、
いわゆる「トレンデレンブルク兆候」などと
呼ばれる状態になります。)

荷重に対抗するために、中電筋・小臀筋の活動が
大切だとよく言われますが、
整理してみると、意外と知らなかったことって
ありませんでしたか?

次回は、中臀筋・小臀筋を活用する際の
評価ポイントをお伝えいたします。

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参考文献:
1) 松村 秋芳.歩行の比較:初期人類と類人猿の下肢骨形態からみた直立二足歩行の進化.昭和医会誌.2012.72(2).170-176.

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