こんにちは、床反力って好きなのはやっぱりPTだからかなって思っている療法士活性化委員会委員長の大塚です。
突然ですが皆さん、動作訓練てしますよね?そこで代償動作って結構でちゃったり抑えるのが難しかった経験ってないですか?僕は動作どころか腸腰筋のMMTを測定する時でも骨盤の代償を抑えられないくらい苦手でした。
今回はそんな代償動作がでてしまいがちな動作訓練で代償動作を誘発しないようにするための注意点を共有します。キーワードは「動作の段階付」です。
代償動作はいいの?悪いの?
そもそも代償動作っていいんでしょうか?それとも悪いんでしょうか?答えは目的によって変わります。
例えば基本動作練習の中で基本動作の習得を目的に動作を行なっている場合は代償動作は好ましくありません。代償が出るということはその部分の機能を使えていないということになるのでそもそも基本動作訓練の意味がありません。基本動作の訓練の時には代償動作は極力抑えましょう。
対して日常生活の場面では一概に代償動作は悪いとは言えません。日常生活では「日常の生活が送れること」が目的なので多少の代償動作は行なっていても日常生活ができることが優先されます。これが歩行時に体感の代償が入るので歩かないでください!っと抑えてしまってはトイレにも行けません。ADLでは目的によって代償動作を使った動作はありです。
基本動作訓練時の代償を抑えるには?
そもそも代償動作が出るということは何かしらの機能が足らないということです。
坐位をとる場合、体幹の機能が不足している場合、上肢で過剰に支える、背もたれに寄りかかるなどの代償動作がみられます。
代償動作がでてしまうということはその機能が獲得せずに動作を行ってるためそもそも選択している動作の負荷量が相手のレベルにあっていないことが考えれます。
基本動作で代償が出ている場合は段階を下げた動作を行ってみましょう。
動作の段階付の基準になるのは?
動作の段階付の際に基準となるのが発達段階です。
動作の段階付といってもどの動作がどのレベルなのかわからないってことはないですか?僕自身がそうでした。とにかく最初から荷重して歩かせればいいと思っていましたが代償が抑えられず望ましくない歩行が定着し安定性も悪いということを経験しました。
発達段階は寝たきりの状態から歩行ができるようになるまでの動作の段階を経ています。この発達の段階に合わせて自分が担当している患者さんがどの動作で代償が出てしまうのかみてみましょう。
発達の段階は
背臥位→寝返り→腹臥位→四つ這い位→坐位→つかまり立ち→立位→歩行
です。
例えば先ほどの坐位で代償動作がでてしまう場合は一つ下の四つ這い位での動作を練習してみましょう。
僕がよく行っていた四つ這い位での練習は
四つ這い位での上下肢の挙上、四つ這い位での移動などを行っていました。
まとめ
基本動作の練習で代償動作を抑えるには
「代償が出る動作は負荷が高すぎる可能性があるので発達段階の一個前の動作で練習をしてみる」
のがポイントです。
ちなみにそれぞれの動作は特に脊柱が“分節的に動いているかどうか?”をポイントにして観察するとわかりやすいです。合わせて試してみてください^^
では〜
発達の段階を復習したいと感じたらこちら>>>発達から見る動作の回復過程
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