入浴動作を評価する選択肢のひとつになると思う。両側の股関節の動きに注目してみた。[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その108~]

入浴動作を評価する選択肢のひとつになると思う。両側の股関節の動きに注目してみた。

こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

 

今回は、浴槽をまたぐ動作の評価ポイントのうち

評価ポイント① 身体の向きを変える場面
評価ポイント② 片足を上げる場面

上記の2つに焦点をあてて整理していきます。

 

浴槽をまたぐには何が必要?

①身体の向きをかえる場面

①の場面で、まず片足で立てる必要があります。

そのため、身体機能面の評価として
片足立位が安定してできるかがポイントとなります。
(このあたりは、前回のコラムでもお伝えしております
 →浴槽をまたぐ動きをどう評価していいか迷いがちな人に届け!入浴のまたぎ動作を見るポイント

片足立位を支持するためには、
股関節外転筋である中臀筋が機能することがポイントです。

 

②片足をあげる場面

②の場面になると…
片足で立位をたもちつつ
もう片方の足を、浴槽よりも高く持ち上げる動きが出てきますね。

多くの方では、股関節 屈曲・外転+膝 屈曲の組み合わせが
多いと思います。

そのため、片足立位を保ちつつ
もう片方の股関節を屈曲・外転できることが
まず重要となります。

つまり、どっちの股関節でも
股関節 外転筋である中臀筋が機能するかどうかを
評価しておくことがポイントとなります。

 

  •  

どう評価をしたらいい?

では、どうやって股関節の評価を行えばいいのでしょうか?

このあたりは、他の方の記事が参考になると思いますので、
コチラをご参照ください^^

【 股関節 外転について 】

中殿筋の筋力低下の要因を股関節の動きから考えてみた

(執筆者:療法士活性化委員会  委員長・Basicコース 講師 大塚さん)

 

【 股関節 屈曲について 】

皆さんは気にしてますか?股関節に関係する、腰椎の動き!


(執筆者:療法士活性化委員会  認定インストラクター 林さん)

 

浴槽をまたぐ動きを一つずつ考える

今回は、浴槽をまたぐ動きの前半部分に注目して
入浴動作の評価ポイントを整理しました。

  • ① 身体の向きをかえる
     →片足立位を保てるか?
     →股関節外転筋である中臀筋は機能しているか?
  •   
  • ② 片足をあげる
     →上体のバランスを保って、股関節 屈曲・外転できるか?
     →股関節外転筋の中臀筋、股関節屈曲筋の腸腰筋は機能しているか?
  •   

 

実は、注目していただきたいポイントがもうひとつあります!
それは…

『 足を上げた状態でも、転倒しないよう身体を支えられるのか 』

です。

 

もし、②の写真のように
大きく身体をかたむけながら足を持ち上げていると・・・

左後方へ転倒するリスクが非常に高くなると思いませんか?

安全に、ひとりで入浴できるようになるためには
実は股関節のほかにも見るべきポイントがあるんです。

 

このあたりについては、次回のコラムでお伝えしますね!

 

  • 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
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そんなお悩みを解決する講座です。

【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。

【 内 容 】

  1. 安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴

  2. 座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方

  3. 安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり

  4. 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
     ・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
     ・肩→肋骨周囲へのアプローチ
     ・股関節→股関節前面へのアプローチ

わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )

Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。

次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平

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