階段を上がるポイントを知る。大きな目標への小さな一歩 〜股関節 編〜[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その112~]

階段を上がるポイントを知る。大きな目標への小さな一歩 〜股関節 編〜

こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

 

今回は、階段を上がるためのポイントと、股関節に着目して動作分析を考えていきます。

 

階段を上がるときの股関節

前回までは、

『大腿直筋など膝伸展筋と協調して
膝を安定できるように、
ハムストリングスの機能も大切』

と、お伝えしてきました。
(前回の詳しい内容は、こちら▼▼)

意外と知らない! 階段を【効率よく】上がるときのポイント 〜ひざ 編〜[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その111~]

 

本日は、骨盤をふくめて
股関節に注目していきます!



さきほど出てきたハムストリングスも大腿直筋も、腸骨に付着しますよね。

なので
股関節(骨盤)から膝へ、または膝から股関節(骨盤)へ影響すると考えられます。

たとえば!
段差を登ろうと荷重する瞬間に、股関節屈曲位で骨盤が前傾し
足部へ荷重するようになりますよね。

大腿直筋は、このあとに段差を登ろうと
身体を持ち上げるときに『ハムストリングスの拮抗筋』として作用しつつ、
膝を伸展する作用にも働きかけます。

つまり、階段を上がる際に
安定して体幹部を持ち上げるために
大腿直筋とハムストリングスが働く、ということです。

階段を上がるためのポイント

階段を上るとき、股関節には体重の約6倍の負荷がかかると
推察されています。

体重60kgの方であれば、60kg×6倍 = 360kg…

これだけ大きな負荷がかかっても耐えられ、
さらに身体を上の段へ押し上げる働きが
股関節に求められるんですね…おつかれ様です。

要するに、階段を上がるためには
「荷重しても、股関節が安定できるかどうか?」を見ておくことが
重要なんですね。

股関節へしっかり荷重できるか?
このあたりを見る上では、

・片脚立位
・立ち上がり、着座動作

を評価してみるのもオススメですね!

実際に、股関節の動きを促通するには
どうしたらいいの?っという場合は、

以下の記事が参考になるかもしれません。

ROMexに意外と重要な筋による制御について考えたことありますか?

(執筆者:代表 大塚さん)

まとめ

さて、今回は股関節(骨盤ふくむ)に注目して
階段を上がる動きを考えてきました。

次回は、骨盤をふくめた体幹部に着目して
階段昇降を考えていきます。

「2階を行き来できるようになりたい」って言われるけど、
なにしたらいいのか分からなくて困ってる…と思われている方のお力になれたら幸いです。

 

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【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。

【 内 容 】

  1. 安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴

  2. 座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方

  3. 安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり

  4. 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
     ・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
     ・肩→肋骨周囲へのアプローチ
     ・股関節→股関節前面へのアプローチ

わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )

Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。

次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平

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